小畑酒造

　三日目は酒蔵見学で始まりました。下戸の私はそれほどの興味はありませんが、他の興味があったので、心待ちにしていました。
　
　見学する尾畑酒造株式会社は、新潟県佐渡市に本社をおき、日本酒の製造を行う企業とあります。代表銘柄「真野鶴」だそうで、付近の町名は真野新町でした。日本酒に鶴は定番、いっそ「真野真朱鷺」なんていかがかな。
　
　男性軍は口々に「飲んだら欲しくなる」と飲む気満々、店先で酒造の説明を聞きました。数々の賞を受賞したことの報告がありましたが、その賞の希少性もしくは厳格さを考えたら、販売ＰＲの一環かもしれないと、疑い深いオイラが斜めから見た感想です。
　
　お酒はとても美味しかったそうで「つい買っちゃった」と男性「ワインもあるし、買っちゃった」と女性。オイラは冷蔵庫の中に、粕漬けの生姜を発見、つい買ってしまいました。
　
　また特製のケーキ、チーズのような風味があり、これまた買ってしまいました。売り切れが多いと宣伝していたのは本当らしく、お世辞無く美味しかったです。ま、１本1,000円と少々高かったですが・・。
　
　さて、私の真の目的は、拉致被害者の蘇我さんの娘さんがこのお店で働いているとの噂を聞いたことがありました。そっと探しましたが見つけられませんでした。お店の人に尋ねることも考えましたが、なんとなく島全体の人々が、蘇我さん家族を暖かく守っているような気がしましたので聞きませんでした。
　
　注意深く、そっと痕跡だけを探しました。そうしたら、ずらっと飾られた額の写真に発見しました。たぶん噂は真実だと思うオイラです。
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