田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

怖いと言えば

2019年07月03日 | 日記
 昨日はタライ舟の恐怖を書いたが、過ぎてしまえば人に勧めるような気がする。「まぁ機会があれば乗ると面白い」なんてね。
 
 旅行で怖いと言えば旅館、特に和風旅館で薄暗い廊下とか、湿っぽい室など、夏の怪談に出てきそうな旅館を実際に体験してしまったオイラ達だ。
 
 この旅館、確かにツーリストの評価は「B」ランク、決して上等じゃなかった。旅館の庭は良かった。鬱蒼とした赤松の巨木があり、門から玄関まで観光バスで走らねばならなかった。その松林の中に温泉施設があり、雰囲気は満点だった。
 
 観光地で時々見かける、社名のない黒い観光バスが駐車場に停まっていた。窓もスモークガラスの黒、中が伺い知れない。隣国の団体さんの利用が多く、騒がしいのが特徴だ。
 
 こんなことも慣れっこのオイラ達だが、ロビーで小学生たちが体育座りをしていた。修学旅行だった。普通、修学旅行は専門の旅館に泊まるのだけど、ちょっぴり嫌な予感がした。今の子達はとても静か、ただし挨拶だけは大声だ。
 
 さて、部屋は広い。異様に広い、6帖と12帖にトイレのある縁側、風呂は無い。しかしテーブルはヒビ割れ、異様に床がフワフワする。床下が相当傷んでいる。そして湿っぽいのだ。畳は新しいがゴミが散乱している。昔流行った繊維壁が落ちている。妻が相当怒って「掃除機借りてこようかな」。
 
 いまさら文句を言っても仕方が無い。大浴場や食事のたびに歩く廊下も、もしかしたら床を踏み抜くのでは無いかと思うほどだった。その廊下で、ドアを開け放った室が多かった。室内の照明も点いたままだった。
 
 翌日理由が解った。ツアー客の中に、とにかく苦情を声高に言う人もいる。当たり前だが、相当に苦情を言って室を交換させたようだ。だから開け放して点灯してあったのだろう。いわくつきの旅館と言えば通りそうな雰囲気だった。たぶん今年いっぱいで閉めるのだろうね。
 
 小学生とはお風呂でいっしょになったが、相当注意されているようで、お行儀が良いが、ぎこちなかった。合えば必ず「こんばんは」と挨拶、お風呂で大声を出すと、班長らしき少年が「大きな声を出さないでください」って。可愛かった。約束では入浴タイムは20分だったそうだ。興味津々で露天風呂を楽しんでいた。