ハマハタザオでしょうか、アブラナ科の花がありました。海岸線に沿って見られる種でもう少しすると果実が長く立ってきて旗竿のようなイメージになります。まだ咲きだしたばかりで長く成長した果実は見れれません。砂地や岩場に崖にも生育する種です。
尾根道を歩くことしばらくして赤く色ずく芽をした樹が出てきました。最初はこのあたりにも多いアカメガシワかなと思っていたのですが、ほどなく低木状態で同じ芽が観られました。近づいてみればアカメガシワではないことが判明しましたが、ヒトツバカエデと気づくまでしばらく時間が必要でした。ヒトツバカエデは秋には黄葉する葉で赤くなることは私のイメージの中にはなかったのです。秋に赤くならない代わりに芽出しの頃に赤く色づく性質があるのだとこの時初めて認識した次第です。しかし美しい芽です。
池に近づいて驚きです。積み重なるようにミジンコウキクサが繁茂していて池全体に広がっていました。4月の頭でこのような水草の繁茂は珍しい気がします。そういえば、国営越後丘陵公園の里山フィールドミュージアムの山の水辺区にある池にアオミドロが大発生して遠目でも緑色のドロドロした感じがあって不評でした。3月からの事態で水温の低い時の現象で何が原因か疑問が募っています。水草は暑いときに繁茂するという経験が崩れました。
知っているようで知らないいわゆる雑草。あいにくの雨に打たれて花もしぼみがちなのがそうさせるのか、至る所にある野草ですが春先の姿は一味違います。まだ周囲に花が少ないようですごく目につきました。いつもの花に比べて大きな感じもします。雪国に住む人間にとって春はどんな花でもうれしいのです。
畑地などの縁に群生する姿はしばしば見てきましたが、こういう崩壊地に単独で生育する姿を見ませんから、最初は何か分からず目を白黒。そういえば普通見るのはオランダミミナグサですから在来のミミナグサはあまりないのでしょうか。自分の記憶をたどってもしっかりとミミナグサを認識したことがなかったような・・・。雑草とか帰化植物は案外後回しにしていますからしっかりとした知識が醸成されていないようです。