森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハマボッスのロゼット

2016年05月14日 | 自然観察日記
海岸近くで普通に見る多年草です。岩場に張り付いて光沢のある葉をつけています。葉の光沢や丸みのある全体的な形状は海岸という環境下で厳しい冬を乗り切ってきた生活形です。美しい姿ですね。やがて葉がほころび花茎を出し開花へと進むことでしょう。サクラソウ科。

エンレイソウ

2016年05月14日 | 自然観察日記
ハマボッス異なりエンレイソウが海岸ぎりぎりに生えている姿はどことなく違和感を持ちます。内陸の林下や深山に生育する姿を観てきましたから親不知の海岸傾斜地はとても興味深いものでした。延齢草ばかりでなく同じように感じた種がいくつもあります。

ネコノメソウ

2016年05月14日 | 自然観察日記
絶壁の水がしたたり落ちる場所にはネコノメソウノ塊がへばりついています。本来このような場所に生活するはずではないのでしょうが、上部から落ちてきた種子が発芽してたまたま水の供給があったためネコノメソウノ生育環境に相応しい微小世界ができたのでしょうね。面白い造形です。大きく成長して重さで下にちぎれ落ちてしまえばそこは礫の積み重なった場所ですから生育不可能です。