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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自閉症だからいい子だったのだ

2020-06-22 06:24:02 | 日記
さて、複数冊ご注文の方にはかなり行き渡ったかもしれません。
『君はずっと一緒だった ~自閉症だった息子~』です。

長い本にもかかわらず、一気に読んだ方々もいるようですね。
読み始めると止まらない。

私は当然何度も読みましたが、中学高校のところがつらかったですね。

息子さんを亡くしたあと、お母様(著者)は精神的な旅に出るわけですが、
「自閉症だったからこそあんなにいい子だったのだ」と気づきます。

そして私もこれには全面的に同意します。
自閉症ならではの美しさと才能を持った方でした。

そして私の中でこの「自閉症だからいい子」と「治そう」は両立します。
両立することを読者の皆様はわかっていますね。

でも花風社の本を読まずに遠巻きにみて想像でディスっている人にはわからない。
私が自閉症を憎んでいるからこそ治そうとしていると誤解をしています。
誤解したければずーっと誤解していてもらってかまわないのでほっておきます。

でもこの著者には最初に「私は治そうとしている」ことをはっきりと言いました。
そのあとは向こうの問題です。
「自閉症だからいい子」と私が出している「治そう」系の出版物が両立すると見抜く人なら私に依頼してくるだろうし、そこの両立が納得できないのなら私には依頼しないだろう。

結果的にうちで作らせていただくことになりました。
そして花風社が、私がますます活躍することを祈ってくださっています。

通じたのです。

まだぽつぽつとご注文いただくのですが、完売してしまいました。
ご希望に応じられなくて申し訳ありません。

手に入れた皆さんは、一組の親子の生き様を、
どうぞ知ってください。
そして自死がどれほどの衝撃と悲しみを家族に遺すのかも知ってください。
この本を読んだあとで、自死を思いとどまってくれる人がいたらいいなと思います。

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