治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

聴覚優位の人

2010-02-01 08:50:33 | 日記
ギフテッドという言葉を使わなくても
聴覚優位の人と視覚優位の人がいるということだけでも抑えておけば
けっこう使えるんじゃないだろうか。

大大大博士の分類はもっと細かいけど。

そういう私は極端な聴覚優位の人。
だから文章のお仕事なのね。

実を言うと、画像のいっぱい入った企画もお持込を受けるのだが
自分自身が読めない(というか価値が判断できない)ので、お断りせざるをえないケースが多い。

それと、エレベーターの三角表示がすぐには読めない。
「開」「閉」とか「OPEN」「CLOSE」とか書いてくれたら親切なのにな、と思う。

あと禁煙と喫煙をよく間違える。
JR東海にはとくによくだまされる。
よく喫煙の車両を買ってしまうのだ。

マークは使わないでほしい。
全部字で言ってほしい。という私の脳みそ。

こういう私がデザイナーさんやイラストレーターさんとお話しするときには
結構頭を絞る。
どう言えば通じるか。

私は全部字で言いたい。
でもそれだと伝わらないものがいっぱいある。

そしてビジュアル商売でも比較的聴覚の処理も強い人たちを選んで一緒に仕事をしているような気がする。
たぶんコミュニケーションが省エネできるんだと思う。

この業界にいると、人によって情報処理の形式が違うのは当たり前なので
ある程度相手の情報処理形式を探りながらコミュニケーションする癖がついているので
それが自閉っ子とつきあう上で役に立っているかも、と思います。

だから逆に、自閉症を理解できない人がいるのもわかります。
そういう人はふだん同質な人間関係の中に暮らしていて
あまり苦労していない人たちだと思う。
その人たちに理解しろって言ったって、朝青龍が反省するくらい難しい。

そんなわけもあって、私は「社会の理解には限界がある」という齋藤宇開先生の言葉に大きくうなずく者なのです。

写真は雲竜型横綱キティ。朝青龍がクビになったら不知火型を出してください>サンリオさん。
今は雲竜型しかないのよね。

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