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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

答えのない時代を生きていく 夏休み活用講座ご報告 その2

2022-07-04 18:29:48 | 日記
迎えの車は時間通りに。
乗り込むとドライバーさんがマスクを顎にずらします。布なしの私を見てうるさくない客だとわかったのでしょう。ラッキーっていう感じ。どの道を通るかきかれたのでいつも自転車で港方面に抜ける道をお願いしました。
比較的起伏がないし、みなとみらいとか山下公園前とか、横浜のいいところを通るルートです。まあ自転車じゃないと起伏は関係ないですが。

会場に着き、タクシー代の支払いをしていると、顎マスクのカップルが次に乗ろうと待ち構えていました。顎マスクでノーマスクの客を乗せてきた車を見て気楽な何かを感じたのでしょう。こうやって口枷したくない人たちは地下茎のようにつながっていくのが面白いなあと思いました。

会場には一時間前に着き、もちろんまだ使えないのはわかっているけど回線だけチェックさせてくれないか、と言ったら親切にも入れてもらえました。すごくいいお部屋。広くて眺めもいいし。心配していた回線も十分な速さでした。

ボリンゴさんが着きます。そしてこよりさんも。こよりさんとは実はコロナ中も何度かお目にかかる機会がありましたが、やがていらしたyasuさんとは毎日のようにツイッターでご一緒していながらお会いするのは二年以上ぶりでした。ちょこさんとはコロナ始まりの頃にお会いしたかな。初めましての読者の方も。そして大久保さん登場。山下公園とか、あの辺を見学してきたそうです。席を決めてもらいました。

ボリンゴさんがいるので私は安心して大久保さんにPCを預け席について講演をききました。皆さんおとなしく聞いていらっしゃるのにときどき入っている笑い声とかは私です。すみません。

内容についてはネタばれになってしまうので詳しくは話しません。でもまずは、怒りから始まったと思います。今この国のえらい人たちが子ども達にしているひどいことへの怒りから。

でもずっと怒りではありません。時々爆笑するところもあります。私が個人的に鋭い指摘だなあと思ったのは、結局このコロナ騒動の間黙りこくっていた発達の専門家()の人たちは、「実はスペクトラムだと信じていなかった」という大久保さんの指摘ですね。口ではスペクトラムだと言いながら、それを信じてはいかなった。なぜなら本当に発達障害の子と定型発達の子が地続きだと考えるのなら、この状況に何か言おうとするのが当たり前だからです。

ツイッターの反自粛の人たちなどは、「感染症の人ばかり口出すからいけないのではないか。子どもの発達の専門家とかも意見を言ってほしい」とかつぶやいたりしていますが、その発達の専門家がどれだけダメぞろいかよく知っているのが大久保さんであり私です。それはしみじみ感じていましたが、「本当はスペクトラムだと信じていなかった」という指摘にははっとしました。彼らは本当に、発達障害の子は特別な生き物だと思っているのです。そしてそういう子以外の育ちは自分の管轄の外だと思っている。だから二年間沈黙を貫けたのでしょう。

怒りあり笑いあり。でも最後は涙が出そうになりました。これからつらい時代を生きていく子ども達に、私たちが何ができるか。ああ本当にそうだなあ、と思いました。

講演が終わり、ボリンゴさんと私は後処理に忙しい。もう少し時間がゆったりしたら皆さんと、あるいは皆さん同士でお話することもできたのになあ、と思いました。本当に一回、お食事のみとかそういう会も開くことを真剣に考えています。

会場を後にして有志の方々と饗宴会場へ。中華街も様変わりし、聘珍楼まで潰れ、本当によくわかりません。だから美味しい店ももうわからないんだけど、本能的に大通りにあるオーダーバイキングとは避けた方がよいのはたしか。今回選んだ店はランチでレバニラ定食750円を頼んだ時にレバーがちゃんとした仕入れのものだったのでまあいいかなと思ったのです。後ビールがスーパードライじゃない。ここ大事。

というわけで楽しくおしゃべりして二時間ほど過ごしました。それからうちの近くに泊まるというこよりさんと一緒に帰ってきました。

今日も顔布着用ゼロ秒だったな。

そして家に帰り録画の確保を。ボリンゴさんからも録画を確保したという連絡が入り、安心して眠りにつきました。

続く

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