治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

鬼畜を鬼畜と呼ぶのは差別ですか?

2016-08-08 06:33:44 | 日記





さて、前記事にいただいたけいさんのコメントから。

=====

私は大地君の本を読んで感動したんだけどなー苦笑。
えげつない大人たちも居るものですね。有り得ない。

社会の為に、誰かの為に闘う姿は美しい。
私もそう在りたい。

心からそう思って涙したんですけど、、苦笑。

少数になりつつも程度の低い人たちは居るでしょうが
私は完無視で精進しようと思いました。

=====

大地君の本はね、読んで感動し、自分も頑張ろうと思い、そして大地君を応援する方が人としてまともだと思いますよ。自分が大人になる前にお勉強しなければいけないことを覚える方法が人と違う、と自覚して修行に取り組む小学生の話。現に多くの保護者と小学生、ときには中学生以上の当事者のお子さんたちが大地君の本を読んでいます。そして「北海道で大地君が頑張ってるから僕も頑張ろう」と修行に励んでいます。大地君の本が修行仲間の輪があることを知らしめたのです。

だけどこの本を卑屈に受け取り、大騒ぎして酷評し、その自分の酷評記事が検索すると上位に来ると喜んでいたのがそらパパこと藤居学です。

鬼畜でしょ。

そしてききたいんです、皆さんに。
鬼畜を鬼畜と呼ぶのは差別ですか?
障害児の保護者であるというだけで、何をやってもいいのですか?

そらパパだけではありません。当時そのレビューに深く傷ついた大地君に多くの大人が「本を出した以上酷評されるのは当たり前。それを教えていない周囲が悪い」と言い放ったんですよ。あのね、小学生ですよ?

鬼畜でしょ。

そしてききたいんです、皆さんに。
鬼畜を鬼畜と呼ぶのは差別ですか?
障害児の保護者であるというだけで、何をやってもいいのですか?

ところがそれを肯定する支援者の一群がいるのです。

けいさんのように、そういう人たちとは別々の道を歩むという決断は健全です。ところがその健全な決断を促す私に対し「保護者を分断する」と非難してきたのが当時名大病院現愛知コロニーの吉川徹です。

なんで健全な決断をする人が、鬼畜と心をともにしなきゃいけないんでしょうか。全くわかりません。

私が皆さんに言いたいのはですね、この世界、先日も観たように当事者でもめんどくさい人が多いし、保護者には鬼畜が混ざってるし、当事者保護者というだけでそのめんどくささ鬼畜性を指摘すること自体差別だと叫ぶカンチガイ支援者も多く、その人たちがわりとギョーカイ活動やってたりペアレントメンターとか育てたりしているっていうことなんですよ。

そしてその人たちの提唱する「差別のない世界」とは

めんどくさい当事者鬼畜性を持った保護者を社会が我慢しろ

ということなんですよ。

それが発達障害支援だとしたら
発達障害は社会正義に反します。

でもそうじゃないはずでしょ?
共存っていうのはそうじゃないはずでしょ?


だからつきあう相手を選ぼうよ、と言っているんです。

ところが吉川徹に言わせると私が言った
「それぞれの療育はそれぞれのおうちで選べばいい」ということさえ

「口に出して言ってはいけないこと」

らしい。

わけわからんでしょ。

だからね、「ぼく、アスペルガーかもしれない。」「僕たちは発達しているよ」「僕は、社会(みんな)の中に生きる」の大地君三部作を読んで

大地君の生き方に好感を持った人は
相当社会人としてまともなので

ギョーカイ的なものからは
距離を取った方がいいですよ。

という私の提言を吉川は「分断」と呼ぶのです。そして団結を呼びかけるのがペアレントメンターなんですと。

鬼畜となんか連帯しなくていいよね。

新しい読者の皆様のためにもう一度リンクしておきましょう。
これね。

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10 コメント

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差別だと思いません! (大久保 悠)
2016-08-08 13:06:26
大地君の件は、2度驚きます。
親の立場として、支援者の立場として。

たとえ他人のお子さんだったとしても、自分の目標に向かって努力する姿に応援したくなるのが自然な感情。
当然、我が子より優れた面をもっているお子さんはたくさんいます。
そんなとき、「じゃあ、邪魔してやれ」とは思いません。
しかも相手は自分のライバルではなく、子どもですよ。
このようなよじれた人は、自分が子どもと同じレベルなのか、我が子の評価=自分の評価だと捉えているのでしょう。
とにかくやっていることは、鬼畜と呼ばれても仕方がないことですね。

支援者としても、このような人をそのままにしておく理由がわかりませんね。
間違いを指摘しないのは、迷惑行為を迷惑だといわないのは、保護者や当事者が支援の対象ではなく、お客様だから??

支援者の言う「社会」とはギョーカイのことでしょうか。
だったら、ずっと「社会」は理解しませんね。
ギョーカイの掟のことを私達の言う「社会」では、非常識と言います。
自分たちの啓発がうまくいかないのは、社会の理解が足りないわけではなく、言っていることが非常識だから。
それを彼らが「差別だー」というのなら、私は差別といわれても結構です。
ギョーカイと距離を置き、大地君のような人達と目標に向かって共に歩んでいくのが、私の選択です。
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まごう事なき鬼畜です。 (おから)
2016-08-08 16:40:21
 小学生の子に「生まれて来なければよかった」と思わせたのだから、その発言をした人はまちがいなく鬼畜です。
そしてそれを正さないばかりか肩を持った人たちも立派な鬼畜です。
前後の事を何も知らない人ですら、それは明白な事実だと言うでしょう。
さらに、生まれて来なければとまで思い詰めた子は、自分の中のたくさんの不具合さをあきらめるでもなければ周りに自分を正当化する事なく修行する子だったわけです。
鬼畜以外のなにものでもありません。
辞書にもあります「鬼と畜生。転じて、残酷で、無慈悲な行いをする 者」
残酷で無慈悲な行いをしかもいたいけな小学生にむけてした人たち。未だに謝罪すらしない出来ない人たち。鬼畜。

 「ギョーカイと距離を置く」これをまずやったのは長男でした私より先に。明確にもういらない、と言いました。ただ今の職場はギョーカイの一端である就労支援センターと継続的に面談する事が雇用条件に入っていたため、月一程度に通っております。そして案の定毎回、就労に関するギョーカイの常識(世間の非常識)を教えられるので、その都度誤学習を修正しております。
ギョーカイ云々の手前に、人としていかがなものか?があると思うのですが、ギョーカイに居るともののみごとに誰もそれを正しません。あるのは共感共鳴同調でしょうか。
なので健全に生きるという人として最低限な環境を保つために、ギョーカイ生活を17年もしていた私からも、ギョーカイとの距離感の大切さをお伝えしたいと思います。
もちろん鬼畜と一緒にいても、お子さん治りません。
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社会より差別してるのは支援者や親や当事者 (はる)
2016-08-08 21:18:39
あれからもう6年が経ったのですね。早いですね。
大地くんもこの夏休みを楽しんでいるのかなと思いを馳せています

あの当時、花風社から本が出る度に
いちゃもんつける卑屈で鬼畜な人々がうじゃうじゃと湧き
花風社の愛読者の人たちのことは信者だとかいう人もいました
本当にひどかったですよね。
我が子と同じくらいのお子さんに対して
自分の思いをぶつける大人、しかも同じ障害をもつお子さんの親が
我が子を不憫に思う卑屈な精神を丸ごとぶつける行為が
「正しさ」というなら
私も子どもも福祉の世界から卒業しなければ…と思いました。
名誉健常者という造語も生まれ
頑張って生きている障害者の人たちを名誉健常者という言葉で
滅多刺しにした人たちは、一般社会の人たちではなく
障害者の親または当事者の人たちでした。
それに便乗した人の中には医療関係者や支援者もいたことに
怒りを感じただけでした。
こんな人たちがいるから啓発が広がる筈がないということは
啓発に勤しむギョーカイ支援者の方々は
きづいていらっしゃらないのでしょうか?
自滅してるって気がつけないことにビックリしたものです。

どこの何を見据えて、障害を持つ人たちの未来を
見ていらっしゃるのでしょうか?
我が子の成長と比べた卑屈な発言は
我が子をきちんとみていないことと同じだと思います
おしゃべりのできない我が子の代弁者のような言葉は
お子さんたちにとっても迷惑になることがあります。
何故なら、ギョーカイ支援者でさえ、お子さん単体ではみてくれません。
お子さんにオマケのようについてくる私たち保護者をみて
いい意味でも悪い意味でも選んでいる支援者もいます。
社会はみてないようでちゃんとみてくれてる人たちはたくさんいます
実は一番の癌が卑屈な当事者や保護者、支援者だと思います。
卑屈になったり羨ましいと思うのは別に構いませんが
足を引っ張るような行為は辞めていただきたいです。
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暗黙の了解 (風だぬき)
2016-08-08 22:06:09
某パパさんは、行間が読めなかったようですね。
普通に読めば、
「頑張れば働けるのに」
という言葉が前に入ることは、わかるはず。
重度の障害のために働けない人の非難なんてしていないのに。
この暗黙の了解がわからず
自分の理解力の無さを棚に上げ、
小学生相手に攻撃してくるとは、
呆れるの一言です。

そして、未だに、大地くんの問いかけにも答えていない。
それができないのは、人としてどうなのか疑問に思います。
鬼畜と言われても仕方のないことを
やってますよね。
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ギョーカイ人たちの情けなさ (浅見淳子)
2016-08-09 05:10:37
大久保さん
そらパパがあれだけ醜態を見せても、機嫌を取るギョーカイ人の姿が本当に情けなかったですね。そしてその魂胆が(当時)影響力があったらしいあのブログで自著を宣伝してもらうためだったりするからそのセコさにびっくりします。ギョーカイ人はお金が好きなんだなあと思う次第です。
頑張っている子を応援したくなるのは人として自然な気持ちだし、たとえ自分のこと比べてしまって嫉妬のような感情が湧いたとしても、それはしまっておくのが大人としてのたしなみというものです。それを大っぴらに恥ずかしげもなくできてしまうこと自体に、なぜ発達障害者とその保護者が社会から疎まれるかの理由があると思います。
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人としてどうなの (浅見淳子)
2016-08-09 05:17:02
おからさん
先日読者の方からメールがきました。どうやら診断がついてよこはま発達クリニックの保護者向け講座みたいなのに出かけたようです。そこで吉田友子医師の講義をきき、「この人は私生活では普通に失礼なことを言って場を凍り付かせているのでは」という感想を持ったそうです。それで検索してここにたどりつき「やっぱり無礼な人なんだ」と納得したというのです。
つまりギョーカイ人の中には、自分も社会性が残念な人たちがいて、その人たちは生きづらいんでしょう。そしてその生きづらさは冷たい世間のせいにして「社会の理解ガー」をやる。社会性のない当事者保護者がそれを真に受けて社会を恨む。でも実は悪いのは人に転送を頼むのに手紙も切手もつけてこない自分の方なんです。つまり、障害特性うんぬんの前に家庭のしつけの領域なんです。吉田医師は怒った私に「今までこれで通じてきた」と言いました。おそらくそうやって無礼に転送を頼まれた(っていうか頼まれてもいないですよね、手紙一枚つけてこないんだから)方も内心「お里が知れるわ」って思いながら事務的に転送しただけ。それが見えないほど社会性を欠いているんだなあと思いました。そういう人は生きづらいでしょう。でもその生きづらさは社会のせいではありませんね。
ご長男は賢かったですね。そして息子さん以外にも支援を拒否した人はいます。重度と言われる方でも。そういう人はもちろんうまくいっています。
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ありましたね~ (浅見淳子)
2016-08-09 05:21:42
はるさん
ありましたね~。花風社が本を出すたびの大ネガティブキャンペーン。私は「自閉症者の犯罪を防ぐための提言」の中で「自分の嫌いな他人を不幸にしようとするのは無駄な努力」と書きましたが、自分の子が自傷他害を繰り返しているのに一生懸命花風社のネガティブキャンペーンをする人たちがいました。ほんと無駄です。そのころ花風社は終わったなと言われたのを不意に思い出しましたよ。全然終わってないですね。新しいお客も増えたからこそこの歴史を語る気になったわけですからね私も。
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私の承認 (浅見淳子)
2016-08-09 05:29:48
風だぬきさん
重度の障害のある人を無理やり仕事につかせる、ということには多くの人が抵抗を覚えるのではないかと思います。でも自分の子どもだったらどうでしょう。なんとか社会で生産的な活動をしてほしいと思うのではないでしょうか。そして大地君のような子なら当然その気持ちも強いでしょう。あの冒頭の文章は、その親子の会話なんです。その文脈が読めなくてずっと「自分ちのような子に対して浅見がどういう見解を持っているのか」を知りたがり「答えていない」と息巻いているのが鬼畜藤居学の六年なんですね。そしてその自分の心の弱さを子どもにぶつけているんですからほんと鬼畜です。

でもね、私は不思議なんです。なぜそれほど私の承認がほしいの? 私は意見の合わない一社会人にしかすぎない。彼はすべての人間が意見を一致すべきだと夢想しているのか(だとしたらバカです)あるいは浅見淳子の評価が彼にとって大事なのか。

あそこのうちのお嬢さんの状態がわからない以上言いようがないこと。そして行ったとしても私の意見など藤居家にはどうでもいいことのはず。なのになぜそれほど私の意見を聴きたいのか全くわからないですね。どうでもいいじゃん私の意見なんて、と思います。それがどうでもよく思えないのなら、動きの発達を脊椎からやりなおしたほうがいいんじゃないのかな。
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鬼畜ですね。 (Kです)
2016-08-09 13:11:20
鬼畜と呼ぶのは当然です。保護者で施設を転々と歩く人がいますが大体その様な保護者です。自分が迷惑をかけているのに自覚をせず外の保護者のせいにして別の施設に移り同じことを行う。又は施設がこの様な親を擁護するかのどちらかです。怒られない、努力をしないからとんでもないものに仕上げそれの責任は自分になし。きちんと罰すると社協にのりこむ。大体このパターンにはいります。真面目に対応しますが1日拘束何てものもザラ。本当に疲れます。
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労働問題 (浅見淳子)
2016-08-11 09:20:04
Kさん、おつかれさまでございます。
社会の理解ばかりを求める親たちは一方でリベラルにかぶれていますから、労働問題などでは完全に被雇用者の味方をします。一方で自分たちの障害者観が支援の場で働く人たちの問題を大きくしていることに気が付かない程度には頭が悪いですね。声をあげにくい皆さんの代わりに私は時々それを指摘する側に回ろうと思っています。
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