治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

神経発達障害の「神経」をギョーカイが無視するのはなぜか

2019-01-08 11:30:37 | 日記
しばらく間が空いてしまいました。
先ほど南雲さんとの共同ブログ、今年初めの更新をしましたが




そこに書いたとおり、年末は遊んでばかりいたのですが、年が明けてからは少しお勉強をしていました。

というのは、24日のこの講演についての打ち合わせがあるのですが





主催者様から最初に寄せられたテーマが「神経発達障害とはどういうことか説明してください」(大意)だったからです。
それでギョーカイメジャーの本とかも読みあさっていたのですが
驚くほどみんな無視していますね。「神経」のところ。
見事に無視している本を何冊か読むうちに、なぜ専門家と呼ばれる人たちがことほどさように大事な大事なDSMの「神経」のところだけ無視するのか仮説ができました。
医療が無視するのはなぜか?
福祉が無視するのはなぜか?
それぞれ仮説ができました。

といっても、悪い方には神経への影響を皆さん熱心に説くんです。
杉山先生が「第四の発達障害」を言い出したときには、「差別ガー」の人が沸きましたが、今や虐待とかマルトリートメントが脳(神経)を変質させるということは堂々とNHKでも言われる時代になりました。もちろんすべての発達障害がそうじゃなく、生まれつきもあるんですけど、じゃあ生まれつきってどこから? っていう話。そこで一つ最近出てきた仮説は「母体の質的栄養不足」があり、これは今からでも母子共に取り戻せるので、そこで意気揚々とプロテインシャカシャカする人と大嫌いな花風社の本じゃないのに本を読んでもみないで相変わらず「やらずにインチキ扱い」を続ける人もいるわけですね。

ともかく、「神経発達障害について知りたい」という主催者さんはセンスいいと思います。
なぜならこここそが突破口だから。
その匂いを感じ取れる人は、センスあると思います。

私は「神経発達障害」とは「解放」だと思っています。