治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

花風社より講演のお知らせ

2017-06-12 15:29:38 | 日記
お世話になっております。花風社の浅見です。
6月に二か所でよそでは聴けない講演会を行いますのでお知らせいたします。

一か所目は岡山で6月17日、ニキ・リンコさん、藤家寛子さんとジョイントで行いま
す。
ニキさんが「自閉っ子から自閉おばさんを経て自閉のおばあさんへ」と言うテーマで
話し、藤家さんは就職して六年経った今、社会でやっていくということについて考え
ていることを話してくれます。そして浅見は「身体アプローチはなぜ効果的かわかり
ました」のでその経緯を話します。この日は自閉っ子通信も配布予定です。
三人の対談は「その自閉症、ホンモノですか?」というよそではしたことのない話で
す。貴重な機会ですのでご都合のつく方はぜひお出かけください。
詳細・お申し込みはこちらにお願いいたします。





また翌日6月18日は東京で浅見が「発達障害は治りますか? 愛着障害は治りますか
?」というテーマで話をします。これはかなり「切り込んだ」話になります。治さな
くてはいけないものは、いったい何なのでしょう? そういう話をしていきます。
詳細・お申し込みはこちらにお願いします。*


*東京・目黒講演は満席となりました。キャンセル待ちでお受付可能です。




今後とも花風社の講演や書籍をよろしくお願いいたします。

花風社 浅見淳子

*この記事はしばらくトップに貼っておきます。日々の更新はこの下をごらんください。

ギョーカイ放蕩息子説

2017-06-12 09:14:56 | 日記
橋下徹氏が

米軍に出て行けというのは、仕送りをもらっている大学生が親に文句を言うようなもの


と講演したそうです。そういえばこの方も本当のことしか言いませんね。どうも私はそういう人を評価するようだな。

そうなんですよ。米軍に出て行ってもらいたい人こそ改憲を主張するのが筋だと思うよ。でも実際は逆なのね。変なの。

それはともかく同じようなこと書いたなあ私、と思って持ってきました。
まだ本になるかどうかわからないけどね。
一応貼っておきますね。
ギョーカイ放蕩息子説です。

=====

 当時ギョーカイの最前線で「早期診断・早期療育」を声高に叫んでいた団体は十数年を経て、「大卒の人のための親亡き後」のためのグループホームを作れと言っている。昨今、知的障害のある人の親の老後に備え、グループホームが建設されるようになった。同じような施設を大卒の人(基本的に知的障害はないと想定される)のためにも作れというのである。
「早期診断・早期療育」の結果自立度が高まるのではなかったのだろうか? それに、実際にそうした団体に属していない人、早期診断・早期療育の機会もなかった人たちの中に、立派に親から独立している人もいれば、自分の家庭を持った人、親になった人もいる。
 ギョーカイはまるで、親に金をたかり続ける放蕩息子である。最初は早期支援に金を出せ、出したら自立を促すといい、舌の根も乾かぬうちに今度は大卒の人のグループホームを作れと言う。学費を出してもらって、でも独立できなくて、今度は気晴らしに高価な車を買えとねだる放蕩息子のようである。

 これはどういうことか?
 支援の果てには「自立」はないということである。
 支援の果てには飽くなき支援者のさらなる欲があるだけなのである。そしてそれは「生涯にわたる支援」という美しい言葉に置き換えられる。放蕩息子のように血税をたかり続け、お金をもらえないと「社会の理解がない」と罵詈雑言を浴びせ、当人とその家族をその思想に染め上げてルサンチマンを育てて社会と分断する。実はすでに相当の予算を国や自治体は彼らの支援に割いているというのに、それはひた隠しにして不満ばかり言わせる。そして、社会に不満のある当事者保護者に文句を言わせて、ギョーカイ発展の飛び道具にしていく。
 本当に自立を望むのなら、支援者の美辞麗句の先にある本音に注意を払いながら支援者からの「身の引き時」を真剣に模索しなければならないということだ。

=====

親が国や自治体で子がギョーカイ。
皆さんも親の立場なら
親のお財布や堪忍袋にも限界があることはよくわかるのではないでしょうか。