治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

やりたいことができる身体

2017-06-01 08:15:03 | 日記
訳あって旅の途中です。



詳細は帰ってから。

今日は「やりたいことができる身体」を手に入れつつある読者の月子さんからお知らせをいただいて
嬉しかったので許可をいただきお手紙を転載させていただきます。

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拝啓
青葉若葉の季節を迎え、ますますご健勝にお過ごしのことと存じます。
日頃より大変お世話になり、深く感謝申し上げます。
先般Twitter上でご報告いたしましたが、このたびハンドメイドのサイトを立ち上げる運びとなりました。税務署にも屋号を届け出まして、かたち上は個人事業主となります。
 この日を迎えられましたのも、花風社さんのご本との出会いがあったからこそであり、感謝の気持ちを込めて品物をお送りします。
 品物は趣味で集めていたアンティークの着物を解いて作ったヘアアクセサリーで、生地は絹100%です。しっかり目のピンク色の生地があれば一番よかったのですが、残念ながら手持ちにはなくて…いつも赤い口紅をキリッと差してとても素敵なので、お似合いになりそうな茜色のシュシュを選びました。これからの時期、髪をサッとまとめたいときなどにお使いいただければ嬉しいです。
 
 ハンドメイドを仕事にすることは何年も前から胸にあたためていた憧れではありましたが、先入観もありお給料と同等の収入を得られる算段がないと始められないと思っておりました。その先入観を覆すことが出来たのは、花風社さんの質問会でのアドバイスの数々のお蔭です。特に私が「ハンドメイドを仕事にしてもお小遣い程度にしかならない」と話した際に浅見さんが仰った「お小遣い程度でもいいんだよ!」という言葉が目からうろこで心の転機となりました。
 それからずっと、ハンドメイドを仕事として実現するために資料を集めたり、商品として何が相応しいか構想を重ね、本年の立春より試作品の制作や取引先の選定をはじめました。自分の力量が足りない部分は、得意分野をもつ友人や知人に手助けをしてもらっています。
 仕事としてハンドメイドを選ぶということは収入の算段もつきにくいこともあり眉をひそめる方も多くあるかもしれませんが、自分の資質を活かし伸ばしていくという観点からはきっと間違ってはいないと信じています。第一志望の未来はこの道で自立して生活できるくらいの収入をえられるようになることです。でももしうまくいかなくても、この道を進む過程でやりたいことの出来る身体が育ち外での就労に繋がることももう一つの未来として心の中に描いています。開業を実現するまでに経験したプロセスも自身の経験値として積み重なっていることを感じていますし、充実感でいっぱいです。
 今は、日中は家事の合間に取引先とのやりとりや発送の手配をし、夜間の落ち着いた時間を制作作業に充てています。自分のやりたいことをやりたい時間に出来るスタイルもとても気に入っていて心地がよいです。
 こうして思い描いていたことをかたちにしていけるようになってきたのは、やりたいことの出来る身体が少しずつでも育ってきたからこそだと嬉しく思っています。

いつも新しい知見を世に送り出してくださって本当にありがとうございます。これからも花風社さんのご本に気づきを得ながら、等身大の幸せを目指して日々を過ごしていきたいです。勉強会等にもまたぜひ参加させていただきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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いただいたシュシュはこちらです。




いずれまたコンディショニング講座があったらご披露しようと思います。

このお手紙について、私がどう感じたかは新刊に載せます。
支援という視点でも、発達援助という視点でも、大事なことを教えてくれるお手紙だと思います。