治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

発送始まっています

2012-10-05 08:40:38 | 日記
新刊二冊、発送始まっていますよ。
来週半ばくらいからは書店でも購入可能になります。

「うちの子は藤家さんのタイプです。藤家さんの本がとても参考になります」という方、わりといらっしゃるんですよね。
過敏で、崩れやすい人。
体力がバリアとなって社会に出られる可能性が低いと思われる人。
そういう人が、藤家さんの生活を参考に体力つけて・・・というお声をよくいただきます。

先日、横浜の講演のときに瀧澤さんが
この組み合わせで読むといいんじゃないかとおっしゃっていましたが
実際、これ同時に御注文いただくこと多いです。




当時はね、そっくりに描いたんですよ。「早期診断」の表情ね。
でも本当に、顔変わりましたよね。

お買い上げの皆様には、ポストカードもついてきますよ。




あと私からのお手紙を添えています。
次にどんな本を企画しているか書いてあります。
どうぞお楽しみに。

「提言」を早速読んだという方から、昨日メールいただきました。

「すっきりしました」という感想でした。
ああ、わりと花風社の本は、この感想多いですね。
「毎回すっきりします」とおっしゃる方もいます。

読者からのメッセージには
「『犯罪』という言葉をはっきりと入れてもらえてありがたい」という内容のものもありました。
この方ご自身は、別に自閉症の人から犯罪被害にあったわけでもないし
お子さんにその可能性があるわけでもなさそうです。
ただ、現実を見据えて育てているし、そうじゃないギョーカイトークには違和感を覚えている、ってことですね。それは「共存」から遠ざかることだから。

「提言」の帯表4にはこう一言載せました。




そうなんですよ。
再発防止のために書いたんです。
どういうリスク要因を重ねてはいけないのかを書いたんです。

今この本を書いたのは
怒りが適度に鎮まったというのもありますし
もはや誰も「大大大博士祭り」みたいに騒ぎ立てなくなっただろうな、というのもあります。
あの頃この本出してたら大変だったんじゃないの。

まあ別に、内容読んでもらえれば過激でもなんでもなく
ただ「すっきり」する本なんですけど。

でもほら、不勉強な上にけちで、読まずに憶測(しかも間違っている)で大騒ぎする人ってなんか環境の一部でしょ。
「日本は地震が多い」みたいに「読まずに(読んでも理解できる頭がなく)大騒ぎする保護者の層」っていうのはまあ、自然の環境の一部みたいに発達障害の世界につきまとってますわね。

その人たちが、本当にこの情報を必要としている人たちの邪魔をしないくらいおとなしくなったようだ、っていうのも
今この本を出す理由ですね。

新刊二冊、どっちもレジリエンスの話。
どっちも共存の話ですよ。
お楽しみに。