読売新聞の「人生案内」相談者は60代女性、30代で離婚、
現在はひとりで生活している、友人には恵まれてたと思ったが
この齢になって勘違いだと気づいた、今まで友人から相談され
ると親身になって愚痴も聞いてきたが、自分が悩みを聞いても
らおうとしても、どの友人も自分の話ばかりで、がっかりする
ことが多く、結局友人などいなかったのだということを実感し
たという内容であった。
それについて回答者は、きっとあなたは話を聞いてくれる役割
の人になっていたのでしょう、友人たちは自分のことで精いっ
ぱいで聞くゆとりのない人たちです、ここはいったん離れるこ
とも大事、今の自分を自分で支えて生きる覚悟を持ちましょう、
好きな本を読み音楽に浸り、一人旅を楽しみ、好きに自由に暮
らしていると必ずどこかで誰かと出会うものですという回答だ
った。
私が思うには友人関係とは人に何かを与える、そして相手から
も何かを与えてもらう、それが無理のない理想の関係であるが、
往々にして相談する側、相談される側というのが決まっている
関係があるもので、それが自然に続く友情もあるだろうが、親
しさと図々しさが紙一重というように、どこかで不満がでて心
理的負担になることがあるものである、そうはいっても相談者
も友人から悩みを相談され愚痴を聞くという関係がよしという
時期もあったわけだから、完全に断ち切るのではなく距離を置
くことが大切だと思う。