週刊東洋経済の特集「親の看取り方」で親を看取った600人
の声が掲載されていた、その中で76歳で実父を亡くした息子
さんの体験が興味深いものだった。
心臓病を患い通院していたものの認知症の母を在宅で介護しな
がら元気で暮らしていた、しかし75歳のとき脳の血栓が見つ
かり、カテール治療をしたが入退院の繰り返し、76歳の時に
悪化、生前父は「延命治療とかしてくれるな、頼むな」と言っ
たにもかかわらず亡くなるまでの2ヵ月間ずっと苦しんでた。
薬や治療方法を変えて、さまざまな措置を施した、しかし父は
自分で点滴を抜こうとするので手を拘束された、「医師の提示
する治療を拒否するなんて考えもしなかった」という息子さん
の言葉、私の父が晩年、延命治療(気管切開)したときと重な
るものがあった、「もし何もしなければお父さんは明朝まで持
ちません」と言った医師の言葉、拒否できなかった、しかし半
年間の苦悶の表情、今だに後悔してる、延命治療は家族の問題
であることを痛感したものである。