団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

認知症の両親を看取って思うこと

2023-09-28 05:43:57 | 介護

先般、東京都世田谷区で71歳の夫が認知症の68歳の妻を殴

打し死亡させた悲しい事件があった、本人は「寝ようと思った

のに何度も話しかけられ腹が立ち、腹や頬を殴ったけど死ぬほ

ど殴ったかは記憶にない」と供述している、老々介護、高級住

宅地での事件、介護認定は?地域包括センターへの連絡は?施

設入居の検討は?新聞記事を読みながら私の両親のことを思い

出した。

 

13年前両親とも86歳のとき父は認知症になった、要支援2

だったがケアマネジャーに相談、デイサービスに定期的に通う

ことにした、老夫婦二人だけの生活、妄想、幻覚、「母ちゃん

に男がいる、金が盗まれた、このままでは自分の身が危ない、

母ちゃんと離婚するから家を探してくれ」と懇願、なんとか説

得しようとしたが最後は「母ちゃんの男に殺されてもいいのか」

と怒り、日を追うごとにエカレートしていった。

 

母にとって地獄の半年だったが、父は持病の肺の病気で入院す

ることで認知症の恐怖から母も私も解放された、その後父は人

呼吸器をつけたまま半年後になくなった、そして、あれほど

知症に嫌悪感を持ってた母が9年後、父と同じレビー小体型

知症になり壊れていく母を目の当たりにしたときは正直うろ

えた、今でも鮮明に覚えている亡き両親の晩年の思い出であ

る。