母が亡くなって1年3ヵ月が過ぎた、10年前父が亡くなってか
ら母は実家でひとり暮らし、それから毎朝安否確認の電話、新幹
線で月2回訪問、緑内障の治療で大学病院に付き添い、さらにか
かりつけ医に付き添い、買い物、掃除、昼食、夕食の用意、3年
前認知症で施設に入居するまで続けた、その後は実家の掃除、施
設への訪問、大腸がんに罹患し入院、そして亡くなるまで実家訪
問は続いた。
ふりかえってみると10年前定年退職してから最後の親子の10
年間、母にしてみると自分のことを気にかけてくれる、見守られ
てるということが生きる力になったかもしれない、私自身もやる
べきことはやった、思い残すことはないと思っている、ただ晩年
の母は90歳を超え身体が思うように動かない、本当は息子に料
理を作ってもらうより、自分が息子の好物を作ってふるまいたか
ったのでは?もしかしたら「してもらう」でなく「してあげる」
ことに生きがいを見つけたかったのではと最近思う時がある。