教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

大学私費負担 OECD平均の2倍超に

2016年09月16日 20時33分37秒 | 受験・学校・学問
大学私費負担 OECD平均の2倍超に
日本の大学私費負担、OECD平均の2倍超える
(読売新聞) 13:18
『 経済協力開発機構(OECD)は15日、加盟35か国の教育に関する調査結果を発表した。
2013年の大学など高等教育段階の支出に占める私費負担の割合は、日本は65%でOECD平均(30%)の2倍を超えた。
データがある32か国中、韓国(68%)、米国(64%)などとともに最も高い水準だった。これに対し、フィンランドとノルウェーは私費負担が4%で、ほぼ全額を公費で賄っていた。
 また、奨学金などを利用する大学生、大学院生は105万3142人(2014〜15年)で、ここ10年で5割以上増えた。OECDの担当者は「経済的に困難な背景がある学生への奨学金制度の充実が必要」と話し、日本で来年度から導入される所得連動返還型奨学金について「最も効果的な手段だ」と評価した。』

日本では、所得格差が拡大し、中流階級が消滅している今日、保護者の負担は、大変です。
金持ち以外私立大学に進学出来ないのが、現実です。
昭和40年代半ばと比べ、一般的な私立大学の初年度入学金と学費をくらべると10倍以上になっています。
果たして、日本で来年度から導入される所得連動返還型奨学金も非正規社員が、増えている現実と日本経済がこれまでのような右肩上がりを期待出来ない見通しでは、奨学金貸与者の返還が今後皆可能な状況になるとは限りません。


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私立大学の4年間の学費はどれくらいかかる?費用と奨学金制度を徹底リサーチ!
SORAIRO
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2016年09月09日更新
家庭貯蓄の目標額を考える際に大きな目安となるのが子供の教育費ではないでしょうか?高校までを公立で乗りきったとしても一番心配なのは大学進学ですよね。私大に進んだ場合、一体学費はどのくらいかかるのでしょうか?わかりやすく簡単にざっくりご説明します!

私立大学の学費平均額を教えます!
学部でどのくらい変わるのか?
私大入学者も実は奨学金利用者が少なくない?!
国立大学の学費も昔に比べ上がっています
私立大学の学費平均額を教えます!

学部等で変わりますがまずは文科省発表の初年度平均額!


文部科学省では私立大学の入学者に係る初年度学生納付金について調査を実施しているようです。まずは文科省のサイトで発表されている金額をお知らせします。2015年9月時点で公表されているのは平成25年度の授業料(初年度)です。

授業料:860,072円
入学料:264,390円
施設整備費:188,063円
■合計:1,312,526円

私立大学大学院についても発表されていますので合わせてお知らせします。

ー博士前期課程ー
授業料:720,948円
入学料:226,106円
施設整備費:96,550円
■合計:1,043,554円

ー博士後期課程ー
授業料:597,739円
入学料:215,888円
施設整備費:70,337円
■合計:883,963円

ー専門職学位(*)課程ー
授業料:1,389,551円
入学料:222,600円
施設整備費:83,544円
■合計:1,695,696円

*専門職学位は専門職大学院の課程(大学院の専門職学位課程)を修了した者に与えられるそうです。
私立大学等の平成25年度入学者に係る学生納付金等調査結果について:文部科学省

参照元:文部科学省(2015年9月時点、著者調べ)

文科省発表の平均額から学部4年分を算出してみます!


大学院のことを考慮せず、学部4年間で大体どのくらいかかるかを算出してみましょう。
文科省発表の初年度分(平成25年度)が

授業料:860,072円
入学料:264,390円
施設整備費:188,063円
■合計:1,312,526円

ですから、残り3年で
・(860,072円+188,063円)×3=3,144,405円
となります。初年度分と合わせると、4年間の合計は以下になります。
・1,312,526円+3,144,405円=■4,456,931円

一つの目安でしかありませんが、大体450万円はかかるのだな、と思っておくとよいかもしれませんね。
学費が安い大学を探す
学部でどのくらい変わるのか?

理系か文系かでも額はかなり変わってきます


文科省平均額は理系、文系等でそれぞれ調査されています。金額にかなり差があるようですのでお知らせします。(あくまでも平均で大学により異なるという前提での金額です)

・文科系学部
授業料:742,478円
入学料:246,749円
施設整備費:160,019円
■合計:1,149,246円

・理科系学部
授業料:1,043,212円
入学料:265,595円
施設整備費:187,236円
■合計:1,496,044円

・医歯系学部
授業料:2,764,631円
入学料:1,036,391円
施設整備費:863,538円
■合計:4,664,560円

・その他学部
授業料:946,556円
入学料:271,318円
施設整備費:244,073円
■合計:1,461,948円

初年度でこの差ということは、4年(あるいは6年)でさらに開きが出るということになりますね。上記平均で計算しただけでも、

文科系学部合計: 3,856,737円
理科系学部合計: 5,187,388円
医歯系学部合計:22,805,405円(6年間)
その他学部合計: 5,033,835円

とかなり大きな差ということになるようですね。文科系と理科系で130万円超の差があります。医歯系学部の合計は理科系学部の5倍にもなりますからいかに私大学費には金額の差が出るかということの一番わかりやすい例ともいえますね。
平成25年度私立大学初年度納付金平均額調査結果

参照元:文部科学省(2015年9月時点、著者調べ)

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