人も制度も引抜きでなく

2007-12-14 | 労働関係
昨日の「にっぽんの現場」は結婚式場の話
でしたが、式で働く方たちより結婚される方たちにスポットが当たっており、意外に感動してしまった



昨日の研修会の中で、記事のような点にも触れていましたが・・・

***** 日経夕刊(11/27)「十字路」より ここから *****
『企業価値を担う人材』

先日「日経知的資産経営フォーラム」に参加する機会を得た。本格的な知識経済時代の到来を受け、知的資産への関心は高まりつつある。財務諸表をベースとした企業価値評価だけでは現代の経営を占うことは不可能だからだ。

知的財産とは何か。それは特許のような知財よりも広い概念を指すようだ。その構成要素になりうるものは、人材、技術、組織力、顧客関係、ブランドなど多様な無形資産だ。今回のフォーラムでは重要な知的資産として人的資源を指摘する人が多かった。

設備が主たる価値の源泉であった時代と異なり、現代の経営は人材が生み出す知に負うところが大きい。経営者、上級管理職、研究者や現場に至るまで、いかなる人材をそろえ、彼らをどう配置し動かすかで企業の生産性、創造性は大きな違いを生む。

元産業再生機構で数多くの再生案件を手がけた冨山和彦氏は、修羅場に直面した企業の命運を握るのはMBA的な財務管理能力ではなく、泥臭い「人間力」であることを強調した。しかし、企業再生の交渉現場で、これに正当な定量評価を与えることは至難の業に違いない。

現在、人材力の評価が最も実践的に機能する場面は買収においてである。真っ当なデューディリジェンス(資産査定)では経営者から技術者に至る人材の能力・気質、彼らの離脱リスクまで評価する。これは取りも直さず被買収企業の知的資産を価値に換算する作業に近い。

一方、昨今の敵対的買収において見逃されている価値も人材力である。不首尾に終わったファンドや企業による買収提案は、報道で見る限り対象企業の設備や不動産の価値にばかり焦点が置かれている。企業価値の前提となる人的資産の価値やリスクには目がいっていないように見える。人の顔を忘れた企業価値評価には思わぬ落とし穴が待ち受けている。これもまた知的資産の議論が教えるところだ。
(テルモ経営企画室副室長 佐藤 慎次郎)
***** 日経夕刊(11/27)「十字路」より ここまで *****



人的資産を定量で量るのはとても難しいこと。人の発揮能力は理念や風土で当然変化することだし・・・

優秀な人材を引き抜いても、必ずしも期待通りの活躍ができるとは限らないのは、どこかの球団で実証済み。企業合併も然り、といったところでしょうか。



逆にいえば、他の企業の人事制度などを移植しても・・・そんなわけで、例え最先端をいっていなくても理念や風土に合った人材育成・制度が大切ですね。
コメント
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