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「はい!スクール」 空回りしています

2011年10月10日 21時39分55秒 | 素人の劇評
「はい!スクール」10/10 14:00の部
新宿眼科画廊 劇団「おばけの森」

正直、無理しても笑えませんでした。
オムニバスの7編。
どれも、台詞のひとつひとつに、脚本家の「意気込み」が感じられるのですが。
二つの理由で、これが「受けない」のだと思いました。

1つ目は、脚本家と観客との意識の乖離。書いた方は、台本の一字一句をながめながら「クスクス」していたにちがいないのでしょうが、私にとっては、それが笑いと繋がらない。このギャグは、4,5人の仲の良い友だちとの飲み会あたりなら、みんなが腹をかかえて笑い合うことでしょう。ただ、これはそうではない、見ず知らずの観客群です。一つ一つに精を出すあまりに、のべつまくなしに「笑い」を強要されている感じとなって、結局笑えないものとなっていったのだと思いました。

2つ目は、役者の問題。あるいは演出の問題。
とにかく「オチ」のたびに「絶叫」することが多いのです。これも違和感があります。声を張り上げて、言いたいことを強調したいのはわかりますが、それはストレートに受けるものではありません。
みなさん若いということもあるのでしょうが、素早い、大きな声がメインの流れになっていて、「ああ、ここに1人でもおじいさんがいたらなあ」という気持ちもしました。(これはハイスクールですから、無理か)

台詞の言い回し、演技などは、一定のレベル以上のものを感じただけに、残念。脚本の精選を望みます。がんばってほしい。


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