早春の秋田の野辺には至る所でフキの開花を見ることができますので、秋田では最も親しみ易い植物とも言いるわけです。なお、秋田では大型の変種アキタブキの栽培されている畑も見られます。
また、苞に包まれて地表に出てきたばかりの若芽(蕗の薹)は最も早く出る山菜として賞味されます。 なお、フキノトウは昭和29年に秋田県花に選定されています。
フキは雌雄異株で雌株に付ける頭花と雄株に付ける頭花とでは色調がやや異なるため容易に識別できます。
花序
鱗状の総苞に50個前後の小頭花を包む花房を50個前後ほど付けた複集散花序からなっている。
また、花房のサイズは雄株の方(12mm)が雌株の方(11mm)よりやや大きい。
小頭花
雄株では5弁の筒状花から成る。
花房の周辺から中心に向けて開花が広がる。
小花の中央に先端に花粉を付けた棍棒状の花柱(雌蕊)が出ているが子房を持たないこの両性花での
受粉は起こらない。
やがて全開する。
雌株では殆ど同時に開花するような印象がある(?)
花房の中心には役割の不明な(虫を誘引?)5弁の筒状花1〜3個と白く、細い筒状花50個前後見られる。
花序を構成する小頭花を取り出して並べてみると;
最上段 ー 雄株の両性花・・・・柱頭に花粉を付けて押し出す。子房は無い。
二段目 ー 雌株の中性花・・・・役割不明。子房は無い。
最下段 ー 雌株の雌生花・・・・柱頭の先端が二分している。子房が有り、受粉する。
両性花と中性花とを比較してみました。 因みに、アキタフキの雄株を見たことはありません。
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