花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

タネツケバナ・オオバタネツケバナ

2019-04-21 15:39:01 | Weblog

 2019.4.17 のブログには道路を挟んだ耕作前の水田にはタネツケバナ、作付前の畑にはミチタネツケバナの群生が見られたと書きましたが、今回は農業用水路をは挟んだ湿地にオオバタネツケバナとタネツケバナとが向かい合うような形で見られたので供覧いたします。

 山際に通された幅30cm程の狭い水路で画像の上方は山側の湿地で下方は比較的乾燥した土手になっていますが、面白いことに、山側にはオオバタネツケバナ、そして、土手側にはタネツケバナが生育しております。
    

             オオバタネツケバナを拡大してみます
   
   

              タネツケバナを拡大します 
               

 少し離れた場所にはミチタネツケバナも多数見られましたが3種が同じ画面に収まる場所は見られませんでした。


タネツケバナ・ミチタネツケバナ

2019-04-17 14:10:20 | Weblog

  アブラナ科タネツケバナの名前は種籾を蒔く前に水に漬ける頃に咲く花というところから付けられたことが示すように今満開の時期をむかいておりますが、湿地を好んで生育する在来種のタネツケバナより繁殖力の旺盛なヨーロッパ原産のミチタネツケバナが近年(1970年代から)急速に広がって至る所で見られるようになってきています。

 私が通勤で通るコースから少し逸れた場所にある耕作前の水田にタネツケバナが、それと道一つ隔てた耕作前の畑にミチタネツケバナの群落とが見られましたのでその画像と、タネツケバナとミチタネツケバナの違いを示す画像とを供覧したいと思います。

     耕される前の水田で開花したタネツケバナの群落
 
 

        作付け前の畑で開花したミチタネツケバナの群落
 
 

       根元から20~30本に株分かれし、高さ15~25cmに延びる。
 

      ミチタネツケバナには根生葉が残っているが、タネツケバナには花期 には残っていない。   

    茎頂に総状花序、白色4弁花を付ける。円柱状の花柱、雄しべは ミチタネツケバナでは4~5個、
  タネツケバナでは5~6個、果実はミチタネツケバナでは上方に伸びるのに、タネツケバナでは 側方
  に伸びる。
 

     茎はミチタネツケバナでは滑らかだが、タネツケバナではざらつく。
 

    ミチタネツケバナの小葉は短楕円形で長楕円形のタネツケバナの小葉より小さい。
 

            タネツケバナとミチタネツケバナの違いを一括表示しますと
               

     蓋し、タネツケバナ属には変異種が多いため上の表に合致しないものも少なくない。