花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

ミズバショウの種

2015-07-08 08:53:51 | Weblog

 2015.4.15『ミズバシウ・ザゼンソウのし花』では集合花の形について記載しましたが、ここでは結実したミズバショウの種について書いてみます。 
 なお、ザゼンソウの種も探してみたのですが、結実しなかったのか、または早い時期に熟して落果してしまったのか探し出すことが出来ませんでしたので来春まで待ちたいと思います。
 
 ミズバショウの果実が熟したかどうかを見きわめるのはとても大変なことを経験しました。
画像は6月9日に撮影したものです。果実も葉も青々としていて未熟だと分かりますが、その後、毎週見に行ってもその色に変化ががないため完熟して黄色に変わるまでには(これは実は誤りと知りましたが)さらに日数を要するものと考えておりました。
  ところが、7月6日見に行ったところ、果実の殆どが落果してしまって株元にバラバラに散らばっていました。

  

 幸いなことに、数か所廻った最後の場所では落果してあまり時間が経過していないようで、果実全体の形の保たれたものを数個が見つかりましたので持ち帰りました。

 果実は開花直後の時よりはかすかに黄色味を帯びただけの緑色のままで、完熟したら黄変するとの予想は間違いだと知りました。

 実はあだかもトウモロコシの様にポロポロと剥がれ落ち、最後に軟質チーズ状の芯が残ります。

 剥がした実にもチーズ状のものが付着していて水に浮きます。さらに、この付着物を水で洗い流すと粘着性のぜりー状の物質が残ります。

 付着物を全て取り除いて乾燥するとはじめ薄緑色だった実が暗褐色の焙煎したコーヒー豆を小型にしたような小さな(2mm程度)実に変わります。
 

 この種を発芽させ、あわよくば苗にまで育ててみようという試みをはじめました。
画像の右は実から付着物を取り除いた種を、左には付着物の付いたままの種を湿った土の上に播き覆土せずに露出したままとしました。鉢全体をナイロン袋で包んで保湿しました。

  結果については後日ブログで報告します。