パッシオンフルーツは熱帯〜亜熱帯原産の植物ですが最近では栃木・福島でも露地栽培がされているとの記載を見ます。しかし、更に北上した北東北でも栽培したという記録はまだ見ていないため秋田市でも栽培出来るかを試みてみました。
一昨年の9月に、スーパーの野菜コーナーで見掛けたパッシオンフルーツの果実を買ってきて種を蒔いたところ発芽したので、室内に置いて観葉植物に仕立てて越冬させたところ、春にはぐんぐん伸び出して室内には置けないほどに繁茂したため室外に出して発酵油粕を与えて育てたところトケイソウ特有の綺麗な花を数個付け、その花には予想もしなかった果実を2個付けました。
この果実から得られた種を直ぐに播種して育てた越冬株の1鉢と、翌年(つまり、今年)播種して作った株の3鉢とで発育、花の付き方などを比較したところ、発育は何れも良好で見事に繁茂したのですが、越冬株には沢山の花を付け16個もの果実が得られたのに3株の本年株には全く花を付けないという結果に終わりました。
この様な結果はたまたまそうなったのか、または、常にそうなのか確認するため今年~翌年にかけて試みてみたいと考えています。
「Pzssion Fruits についての想い出」は、50数年前、ある寄生虫性疾患の調査目的で訪れた南西諸島で、薄汚い宿で同室にさせられた別の仕事で来ていた東大農学部出の青年から「食べてみないか?」と手 渡されたのがpassionn fruits だった。見かけとは違って果肉が少なく<美味しくない> という印象だけが残っている。 果実としてはまるで価値が無いというのが今でも変わらない感想です。
Passion Fruits という名称から熱帯の情熱を連想させする果実かと思ったら、実は花の雄しべの形からキリストが架けられた十字架を連想させるところから受難を意味することらしいのです。