花好きじじい

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リウマチ性筋痛症に罹る

2023-06-23 09:59:09 | Weblog

 私は1932年生まれ(91歳)、1957年に医学部を卒業してから現在なお医師として勤務を継続している超高齢者です。 

 幼児期に急性肺炎に罹病したこと以外には重い病気もしたこともなく健康が取り得で、元来、明利とは言い難いまでも認知機能にも左程の陰りも無いままに旧態依然たる医療を提供しております。

 とは言うものの、日新月歩の医療法にはなかなか追従してゆくのも難かしく、それを顕わす一例を自験しましたのでご参考までに恥を忍んでここにお示ししたいと思います。

 昨年あたりから、不定期に身体各所の筋肉痛が起こるため、線維筋痛症と考え、プレガバリン(リリカ)を服用したりして鎮痛を図ってきました。蓋し、これが有効だったという確かな証拠もないまま経過してきました。

 これが、今年に入るとこの筋痛が頻回に身体の各所を移動して起こり、殊に、深夜に起こって覚醒してしまうことがしばしばで、早朝起床するのが困難な状態になってきました。

 睡眠障害と共に、著明な食欲不振、全身倦怠感が持続し、体重の著しい減少(3ヶ月で10kg減少)してきましたが、筋痛はロキソプロフイン(60)(ロキソニン)またはセレコックス(100) 内服で12~24 時間抑えることで耐えてきました。

 しかし、NSAIDsによって抑えるにも限度があるため適切が治療法を示してくれる医療施設を紹介してくれる所を探し、秋田赤十字病院総合内科を受診したところ各種検査の結果、リウマチ性筋痛症の可能性が高いとして秋田中通病院リウマチ科へと紹介され、初めてプレドニゾロン治療が開始されたという次第です。

 ここで、何故、私が リウマチ性筋痛症 に思いが至らなかったということの弁解がましい事をしておきます。

 リウマチ性筋痛症についての最初の報告は1964(私の医学部卒業1957年)で学校では勿論教わっていないし、それが独立疾患として認識されたのが更に遅れて1981年になってからで、診断基準が確立されたのが1990年代、治療法が示されたのが遅く2000年代になってからということで、認識されたのが可成り新しい稀な疾患であるため、古い医学教育を受け、しかも勉強の疎かな私には、リウマチ性疾患とは若年者で関節に起こるとの固定観念が強くて、高齢者にも成因を異にするリウマチ性疾患があるということは到底思い至らなかったのです。

 超高齢の私自身がその比較的稀な疾患に罹患することで、新たな医学知識を得ることにはなったのですが、私の生存中にはこの経験を活用する機会が訪れることはまず無いことでしょう。

 

 

 


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