6月に入ってから秋田では至る所でイボタノキ属の開花が見られます。
イボタノキ属の仲間には植栽されたものもありますが、ここでは山野に自生する3種(オオバ
イボタ、イボタノキ、ミヤマイボタ)の見分け方について書いてみます。
オオバイボタ
イボタノキ
ミヤマイボタ
この3種は類似した低木で、自生する場所も全て里山の林縁や道端で、特異な環境というものはあ
りません。開花の時期も殆ど同時ですが、微妙に異なりで、イボタノキが最初、続いてミヤマイボタ、
最後にオオバイボタの順でした。
3種の特徴について一覧表にしました。
枝
オオバイボタは灰緑色ですべすべしますが、イボタノキ、ミヤマイボタでは細毛が密生しているためざらつきます。
葉
3種の中ではオオバイボタの葉は大きく、厚く、光沢があり、裏面の葉脈も明瞭です。
イボタノキの葉は薄く、暗緑色調で伏毛があり、葉脈には細毛が密生していてざらつきます。
オオバイボタ イボタノキ ミヤマイボタ
花
オオバイボタの花弁は強くめくれこみ、雄蕊が突出していますが、ミヤマイボタでは殆どめくれず雄蕊も露出しません。 イボタノキの花は3種の中で最小です。 ミヤマイボタの萼にみ微毛が見られます。
実
画像は昨年撮影した果実と実です。