寄生植物とは他の植物に寄生して栄養分を吸収して生育する植物せあって、寄生根と呼ばれる特殊化した根で相手植物(宿主)の組織に結合して栄養分を吸収する。
葉緑素を持たず光合成によって炭水化物を自からでは合成しない全寄生植物群と、葉緑素を持ち光合成もする半寄生植物群とに分けられる。
全寄生植物には寄生根と花以外の部分は退化したものが多く、葉は鱗片化して茎に密着したものが多いが、半寄生植物の多くは葉の退化は顯らかではなく、殊に、根に寄生したものでは寄生植物には見えないものもある。
寄生植物は多くあるが、ここには秋田で見られるものにのみに限定して揚げる:
① ヤドリギ科:木の幹・枝の上で発芽して生育。
ヤドリギ (半寄生)
ホザキノヤドリギ (半寄生)
② ヒルガオ科:池面で発芽、発根し、つるで他の植物に絡みついて寄生根を挿入。
ネナシカズラ (全寄生)
アメリカネナシカズラ (全寄生)
③ ビャクダン科:
カナビキソウ (半寄生)
④ ハマウツボ科:ほとんどが程度の差はあるも寄生性。
ハマウツボ (全寄生)
オオナンバンギセル (全寄生)
コシオガマ (半寄生)
エゾシオガマ (半寄生)
ヒキヨモギ (半寄生)
ミヤマママコナ (半寄生)
ヤドリギ・ホザキヤドリ
ヤドリギ 田沢湖岸
ホザキノヤドリギ
ヤドリギ と ホザキノヤドリギ とが同じ木に寄生した珍しい情景
ネナシカズラ・アメリカネナシカズラ
ネナシカズラ 三種町
アメリカネナシカズラ 三種町
カナビキソウ 三種町
エゾシオガマ 八幡平
コシオガマ 三種町
ヒキヨモギ 男鹿
ミヤマママコナ 岩谷山
ハマウツボ 男鹿
オオナンバンギセル 男鹿