私の住むあたりでは里山の林縁や道端などにムラサキシキブ属を見かけることが多いのですが何故か庭木として植えられたものを見たことがありません。
花は6月中旬から咲き出し7月中旬の現在はほぼ終わりに近づいていますが、綺麗な瑠璃色の果実となるのもまだしばらく後のことになります。
9ヶ所で花の撮影ができたのですが全てムラサキシキブ単独なのかコムラサキも混じっているのか判然としません。
ムラサキシキブとコムラサキを識別する点として記載されているところに依ると:
1. 葉腋の花序柄の付着部の位置が葉腋から離れているのがコムラサキとされますが、
葉腋の冬芽を押し付けるように着いたものから数mm離れて着いたものまであって
どこからがコムラサキとするのか分かりません。
2. 葉縁の鋸歯が全縁にあるのがムラサキシキブで上半分にだけあるのがコムラサキと
されていますが下の画像の様に違いの分かるものは少ないのです。
鋸歯だけからでは(上:コムラサキ 下:ムラサキシキブ)とされるのですが。
鋸歯の有無ばかりでなく葉の形も多様で、微毛の有無でも区別できません。
3. 花後の果実のつき方についても花柄の付いた位置の違いによる違いが見られません。
枝が垂れ下がる園芸種や改良種などは別として、ここで自生するムラサキシキブ属は本来一種で、コムラサキらしいとしているものもその変種ではないか考えています。
7月1日梅雨空の中、硫化水素の香る噴気でけぶる八幡平後生掛研究路を散策してきました。
散策路端や噴泥沼の中に立つ岩など所々に地衣類のイオウゴケ(硫黄苔)が着いているのが見
られました。
真っ赤な子器を付けたものがたくさん見られましたが、これはマリリン・モンローの唇紅に似ている
ことから『モンローリップ』と呼ばれるのだそうです😸
マリリン・モンロー