花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

コメツブウマゴヤシとコメツブツメクサ

2019-05-23 13:44:32 | Weblog

  紛らわしい似た名称の付けられたマメ科のコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥)とコメツブツメクサ(米粒詰草)について書いたみます。

 両種ともヨーロッパ原産の帰化植物で3個の複葉、小さな黄色の蝶形の集合花を付けることででは似ていますが、植物全体の大きさが違いますので容易に区別できます。

 コメツブウマゴヤ (ウマゴヤシ属)
 
道端とか荒れ地など比較的乾いた所で見かけます茎は基部から分枝し、地上を這うように延び、斜上します(30~60cm)。葉は3小葉からなり、小葉は0.7~1.7cmの倒卵形で上部に細かい鋸歯があります。葉腋から延びた花柄に20~30個の3~4mmの小さい黄色い蝶形花を付けます。米粒状の豆果からこの名が付けられたとのことです。
   
   
   
    

 コメツブツメクサ (シャジクソウ属).
 荒れ地とか畑の縁などに群落を作ります。茎は分枝して高さ20~40cmほどに延びます。葉は3小葉からなり、小葉は0.5~1cmの倒卵形。7mmほどの短い花序に5~20個の3~4mmの小さな黄色い蝶形花を付けます。受粉後には白い花弁が垂れ下がります。

   
   
   
   

 マメ科近縁3種の葉を比較しました。
    


ノミノフスマとノミノツヅリ

2019-05-17 13:47:55 | Weblog

 葉が小さいという特徴からノミノフスマ(蚤の衾)とノミノツヅリ(蚤の綴り)という紛らわし和名
の付けられたナデシコ科の植物、名称だけからはしばしば混同され易のですが、生育する場所も外観も
異なるため区別するのは容易です。その違いを書いてみます。

 ノミノフスマ 

通常、湿った水田とか畑、荒れ地などに見られます。 
茎はまばらに分枝する。 葉は対生、無柄、長楕円形で先端が尖る。まばらな集散花序を出し、白い
7〜9mmほどの小さな5弁花を開く。花弁は2深裂して10枚に見える。萼片は花弁よりやや短い。雄蕊
は5〜7本、花柱は短く、3裂。
 




 
 

 ノミノツヅリ

乾いた場所、ことに街中の歩道の縁などでも見られます。
茎は根元から分枝する。 葉は対生、無柄、広卵形〜狭卵形で先が尖らない。白い4〜6mmの小さな
 5弁花は裂けない。雄蕊10本。3本に分かれた長い花柱がある。萼片は花弁より長い。全体に短毛が密
生する(腺毛の生えたものをネバリノミノツヅリとされる)。 




 花、茎、葉、種を比較する画像

           (左:ノミノツヅリ 右:ノミノフスマ)




  


リュウキンカ、ミズバショウ、ミツガシワが咲いています

2019-05-05 18:47:41 | Weblog

 5月5日 こどもの日 秋田市は快晴です。
カメラを提げて秋田市郊外の自宅から5kmくらいしか離れていない丘陵地帯に山野草の撮影の撮影に出かけました。
毎年撮影していたザゼンソウの生育していた湿地は土地造成のため無残に埋めたてられいて消滅していましたが、リュウキンカ(おそらく、エゾノリュウキンカ)とミズバショウとはまだ残っていて、湿地と繋がっている荒れた水田には今年初めてミツガシワの群生も確認されました。
    

                     リュウキンカ 
    

             
                     ミズバショウ
    

                       ミツガシワ 
    
    
    


ムラサキ科共演

2019-05-02 18:02:56 | Weblog

 皇位継承日 晴天の5月1日 カメラを提げて秋田市郊外を散策していたら少し離れた路傍の土手が広い範囲にわたって暗紫色に色付いているのが遠目にもよく判り近づいてみました。

    

 ハマワスラグサの群生した中にノハラムラサキタネツケバナヒメオドリコソウスギナカラスノエンドウが混じっているのが見られました。
    
    

 なかんづく、近年各地で増殖が著しい帰化植物ハマワスレナグサ(左)とノハラムラサキ(右)の近縁2種の共演が面白いので拡大してみました。