今日(28日)午後、早引きして回り道して通りかかった山道の崩落しかかった道路の法面にヤマハタザオが群生して開花しているのを見かけました。
この辺りには昨年アオイスミレが見られたので立ち寄ったのですが、今年はスミレの開花は早く咲き遅れた少数の花が見られるのみでした。
今、秋田県内各地の渓流沿えや湿地では山ワサビが満開です。
4月18日早朝から好天だったのでカメラを携え山ワサビ撮影のため車を走らせまた。写真は五城目町地内山地の神社の湿った斜面に群落を写したものです。
(なお、この斜面にはオクトリカブトとサンカヨウの群落も見ることができます)
撮影を終了して帰途につく前に群落の辺縁あたりから一握り刈り取り持ち帰り醤油漬けを作ってみました。
作り方は秋田花の会が発行している会報『花の会だより:第28号』(平成25年4月1日)の柳原清さんの掲載記事を参考にしました。
根を切って良く洗い、水を切って、
軽く塩で揉んで、一晩置く。
水洗いして塩分を落とし、良く水を切って適当な長さに切り、広口壜に入れる。
醤油・酢・日本酒を等量混ぜ、沸騰直前まで加熱した後、70 ℃くらいまで冷まして加え、冷蔵庫中に数時間置いて味を滲み込ませる。
鼻にツンとするくらいのワサビ特有の辛みがあって食はすすむが、塩分が多過ぎるのがやや難点です。
次回はぐっと塩分を押さえて作ってみたいと考えています。
(追記) 2015.5.3
上の柳原清さん推賞のレシピでは高血圧症の私には塩分が多すぎて適当では
ないため味付けを変更して作ってみました。
即ち、醤油・酢・日本酒を同量に混和して70℃に温めて加えて数時間
冷蔵庫中に置いて味付けするという部分を、市販のポン酢を燗冷ましの日本酒
で3倍に希釈したものを加えて味付けするという少しの変更です。
そのまますぐにでも食べられますが、一晩冷蔵庫中で味付けした方がより
美味しく食べられるのは前の方法と同様です。
なお、市販のポン酢には各種ありますので色んな味付けで賞味できるので
はないでしょうか。
私の職場近くの石倉山公園の湿地にはミズバショウとザゼンソウが開花しています。
サトイモ科に属するこの2種の植物は仏炎苞と植物全体の色がミズバショウでは白色、ザゼンソウでは暗紅色と違っていますが形態が類似しているだけではなく開花の仕方も良く類似しています。
ザゼンソウは開花はミズバショウより早く、残雪がまだかなりある低温下でも開花できるのは仏炎苞には発熱のしくみがあるためと見られています。
肉質棍棒状のミズバショウ、楕円~球状のザゼンソウの肉穂花序には多数の小花を付け亀甲模様を作っています。
小花は花弁4枚、雌蕊(花柱)が1個、雄蕊4個から成り、最初に雌蕊が現れ、後から雄蕊が現れるという雌性先熟という形を取り自家受粉を避けるが受粉を助ける昆虫が少ない時期だけにそれは難しいようです。
ミズバショウ
開花したばかりの肉穂花序では雌蕊が最初に突出してくる
雌蕊先端を更に拡大
遅れて葯に花粉を持った雄蕊4個が現れる
ザゼンソウ
開花直後には雌蕊のみが突出してくるのはザゼンソウでも同じ
やがて花粉を付けた雄蕊4個が現れる