秋田ではサイハイラン(ラン科サイハイラン属)各地で観察されますが、近縁種のトケンランの生育する場所は限られていて私もこれまで見たことがありませんでした。
6月9日友人にお願いして群生地に案内して戴き、林床で満開となったトケンランを撮影することが出来ました。
1本の花茎に2枚の長楕円形の葉が付きます(サイハイランでは1枚)。葉には暗紫色の斑紋のあるものが多く見られます。花茎にまばらに数花を付けるが、苞は披針形、萼片は線状倒披針形、側花弁は線形で、ともに鋭頭で黄褐色に紫の斑点があります。唇弁には白色で暗紫色の斑点があります。和名は杜鵑蘭で、花被の斑点を杜鵑(ホトトギス)の胸や腹部の斑紋に見立てたものだそうです。
(環境省、秋田県:絶滅危惧種 IB)