花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

ホタルブクロ

2012-07-24 15:25:48 | Weblog

  今朝、通勤の途中に道路の法面に遅れ咲きの白いホタルブクロを見かけ、車を停めて撮影しました。 

 
  
  最近、秋田では野外でホタルブクロを見ることがめっきり少なくなったと言われますが、よく注意していると野外でも住宅の花壇にでも結構沢山見られることに気付きました。
  ホタルブクロには平地に多いホタルブクロと亜高山帯以上の高地で見られるヤマホタルブクロとがあるとされています。
 ホタルブクロとヤマホタルブクロとはの違いによって簡単に区別することが出来ます
                   ⇒      

   ホタルブクロ    

   ヤマホタルブクロ  

    私の住む海岸地帯の秋田市近郊ではどうかを調べてみましたところ、花壇で見られるのは殆どがヤマホタルブクロで野外で見られるのはホタルブクロとヤマホタルブクロとが半々であるということが分かりました。つまり、野外にあるといっても、かなりのものは花壇から逸出したものらしと考えられたのです。

  福島の山村で少年時代を過ごした私にとってホタルブクロはとても懐かしい思い出深い野草なのです。
  小学校通学路の山道にはこの花が至る所に咲いていて、小さな手では握りきれないほど茎から折って登校して教壇の花瓶に挿して先生から感謝された思い出があるからです。  
  やや萎れた花に呼気を吹き込んで膨らませ、口を押さえて別の子の体に押し付けて潰すという遊びがありました。潰した時の音の連想からか、私達はホタルブクロのことを‘トンツラ’と呼んでいました。


イヌツゲの3種

2012-07-11 08:57:18 | Weblog

  7月8日八幡平に出かけ今を盛りと咲き誇る山野草の数々を撮影してきましたが、興味あることには、ここにはイヌツゲの3種が生育していることを知りましたので写真を供覧します。

  アカミノイヌツゲ
 秋田市から341号国道を走り八幡平アスビーテラインにさしかかる前の大場谷地で停車し、大湿原と国道を挟んだ湿地には紅い実を付けたアカミノイヌツゲが見られますが、なぜか花をつけてはいませんでした。花を付けた群落はモッコ岳に向かう途中の岩礫地で見ることが出来ました。
  
  ハイイヌツゲ
 山頂までの中間点にある大沼公園の湿地の木道を時計回りに進んで行くと至る所にハイイヌツゲの低い茂みを眼にすることが出来ます。

   
  イヌツゲ
 八幡平頂上のオオシラビソやササダケに混じってイヌツゲが生えていますが、今回ここでは花を見ることができませんでしたので、昨年7月撮影した花の画像を載せておきます。
  
  モチノキ科モチノキ属イヌツゲ(犬柘植)は常緑低木で3種はよく似ていて区別がとても困難です。ことに、イヌツゲとアカミノイヌツゲとでは葉の鋸歯などの違いがあるものの樹高も殆ど変らないため区別が難しく実の色をみてようやく判別できるのです。また、イヌツゲとハイイヌツゲとでは樹高で区別できるとなっていますが、山頂に生えるイヌツゲは樹高が低くハイイヌツゲとの区別が必ずしも容易でゃないのです。