昨年8月中旬にたまたま出かけた駅前のデパ-ト地下の野菜売り場にパッションフルーツとドラゴンフルーツとを見かけ(後で、この売り場にはこの時期、常時並べられていると知りましたが)、これらの熱帯〜亜熱帯原産の果実を育ててみることを思い立ちました。
寒冷地秋田でも冬期の管理にさへ気を配れば結実までには至らなくとも開花まではもって行けるのではないかと期待して両種から種を採集してそのまま播種してみました。
取り出した種は水で種の周囲を取り囲むゼリー状の物質をよく洗い流してからキッチンペーパーに並べて一晩乾燥した後、プランターに播いて軽く土で覆い、直射日光を避けてやや湿らした状態にしておいたところ、約10日で発芽してきました。発芽率はドラゴンフルーツの方が可なり良かったのですが、その後の越冬の段階でドラゴンフルーツの幼苗は枯れてしまったため、ここからはパッションフルーツについてのみ書きます。
種の実態顕微鏡による拡大像です
この画像は本年8月1日再度の試みるとして播種して26日経過した新しい苗です。
昨年播種し越冬し、成熟して繁茂したものとを並べて撮影してみました。
8月31日夕刻にようやく念願の花を見ることができましたが、命の短い1日花で翌朝には萎んでいました。
トケイソウ科の仲間特有の複花冠を持った花が美しい。
花弁が5個、萼片が5個ありますが、前面から見るとどちらも白いため区別がつきませんが後面から見ると萼片が緑なので区別できます。