花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

イヌザンショウの両性花 ?

2012-08-14 11:19:13 | Weblog

 雄株と雌株とがはっきり分かれているイヌザンショウにも両性花があるとした記載は見たことがありませんが、最近たまたま雄株に実を付けるという奇妙な例に遭遇しましたので供覧します。

 その前に、正常な雄花と雌花の画像を載せておきます。 
 雄株に開花した雄花は淡黄緑色の花弁5枚と雄蕊5本に葯があります。
              

 雌株に開花した雌花は淡緑色の花弁5枚と円錐状に合着した花柱を持つ3子房があり
 ます。これが結実すると球形の実が密に付けるようになります。
           
                    

 ところで、今回観察した株ですが;7月9日に雄株の開花が始まったばかりの花として撮影したのが下左の写真です。その一部を切り取って拡大したのが中央の写真ですが不鮮明ながら雄花の開花が見られました。さらに、7月17日に撮影したのが右端の写真ですが、雄花としての特徴が更に鮮明でした。 
           
   ところが、8月13日に観察した時には、花は散ってその後に小さな不揃いの実がまだらに付いているのが見られました。 
            

 植物の花には、両性花雌雄異花(同株)、雌雄異株があり、サンショウ属などは定型的な雌雄異株ですから雄株に実が付くということは通常はあり得ないことなのです。
 こうした現象は他の植物でも観察されるらしく、これを‶不完全雌雄異株″と呼んでいるとの記載もありましたので、この例も両性花というより恐らく、不完全雌雄異株としたほうが正しいのかも知れません。
 今後もこの実の成熟過程を観察してゆきたいと思いますが、この株は公道端の草叢に生えたものですから何時刈り取られてしまうか分かりません。 


ウバユリが咲いた

2012-08-11 12:14:22 | Weblog

 2012−4−22のブログ“ウバユリの群生地”で秋田市八橋の日吉八幡神社境内と能代市二ツ井七座神社境内にウバユリと見られる若芽株の群生が見られことから、開花まで追跡したいと記載しました。しかし、6月中旬にこれらの両所を訪れたところ、日吉八幡神社境内の株は奇麗に刈り取られてしまっていて落胆しましたが(市内の由緒ある神社ですから致し方ありませんが)、七座神社境内ではよく発育していてどの株にも蕾を付けていました。
 7月31日(火)1時間早く自宅を出て七座神社に立寄り撮影したのが下の画像です。
曇天の樹間の湿地ですので画像はやや鮮度を欠きますが、草丈50~30cmと小型で花数1~3輪の一般にウバユリと呼ばれる花の群生が見られます。
         

 なお比較のため、数日前、秋田市の自宅近くの草むらに群生していたい一般にオオウバユリと呼ばれる大型の種の画像も載せておきます。