永いこと写真に収めることが出来ずに悔しい思いをしていたヤドリギの花を偶然にも撮影することが出来たので、その顛末を書いてみます。
田沢湖西岸に生えたヤナギ属の大木の高い枝には多数のヤドリギが寄生しているのは以前から知っていて、これまでにも何回か撮影を試みてはみたのですが、望遠レンズを用いての撮影では葉とか果実だけは写せても花を撮影するということが出来ませんでした。
さて、待ちに待った秋田の春も近づき、3日から4日にかけての台風なみの猛烈な強風も治まり、路面の雪も殆ど消えて、久しぶりのうららかな晴天となった4月7日にカメラを持って今年初めての山野草を探しに出かけてみましたが、野山にはまだまだ残雪が多くてフキノトウくらいしか出ていません。
目的もなく車を走らしているうちに、ヤドリギの開花が早春だったことを思い出し田沢湖に向かってみました。
遮るものの無い湖面をわたる風がかなり強かったと見えて西岸の多くの木々が沢山なぎ倒されていましたが、その中にヤナギの大木が一本あり、この木には沢山のヤドリギが寄生しておりました。
千載一隅の機会と捉えてこの倒木の周りを巡りヤドリギを写真を撮りまくりました。
それで、分かったことは、一本の倒木に寄生したヤドリギでも雄株、雌株はもとより蕾の付いて株、若い実のついた株、昨年の実を残した株など株毎に独立しているということでした。
↓ よく繁茂した雄かぶ
↓多分雄花
↓雌株の枝先に付いていた若い実
↓若い実と雌花(不完全な花被片と花柱)
↓昨年の実が残っている株