花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

ボロギクの名の付いた3種

2015-08-30 20:56:22 | Weblog

 今、開花しているボロギクの名の付いたノボロギク、ダンドボロギク、ベニバナボロギクの3種のキク科の植物を供覧します。
 もともとのボロギク(襤褸菊)の名は6~8月に湿地で見られるサワギクの別名で、その名の由来についも牧野新日本植物図鑑の説明では「頭花が集まって開花しているようすがぼろ切れがあつまった状態を想像したもの」と書いてあります.


  しかし、このサワギクに似ていることから名付けられたとされるこれら3種の頭花はいずれも筒状花でサワギクの舌状-筒状の複合花とは似ておらず、頭花もかたまっていないなどから、果実期の冠毛が襤褸ギレのように見えることから付けられたとする説明の方が納得でききます。
 しかし、キク科の植物には他にも同じような冠毛を付けるものが多いことからこの説明も適切かどうかには疑問が残ります。
 またそれに、原産地の異なるこれら3種の帰化植物が異なる属に分類されているのもアマチュアの私には良く理解できません。

 ノボロギク キオン属
  ヨーロッパ原産 明治の初めに帰化したと思われる。畑の雑草






 ダンドボロギク  タケダグサ属
  北アメリカ原産 昭和8年に愛知県の段戸山で見られた。




 

 ベニバナボロギク ベニバナボロギク属
  アフリカ原産 昭和25年に福岡県で見つかる。 伐採跡などに多い。




 


白花ヒルガオ

2015-08-22 12:18:18 | Weblog

 私の職場近くの道端の草叢に毎年この時期になると白花のヒルガオが咲き出します。
花弁が淡紅色のヒルガオならどこでも見られますし、白花ハマヒルガオもこれまで幾度か見ていますが,白花ヒルガオはここでしか見ていないのでちょっと珍しいのかなと思いましたので画像を載せてみました。
 しかし、白花ヒルガオは固有種なのか変異種(アルビノ)なのかは分かりません。
   白花ハマヒルガオ(2003.7.26撮影)

 ヒルガオの名は朝に咲いて太陽が高く揚ると萎むアサガオに対して日中でも萎まないことから付けられたとされますが、白花ヒルガオでも同様で、早朝から開花していて午後3時を過ぎる頃になると萎みはじめます。
   白花ヒルガオ
  

 

 また、ヒルガオの結実は稀とされますが、この白花ヒルガオを注意深く観察していて種を収穫し、増やしてみたいとも考えています。

                 訂正  (付記)
   
その後、検索したところこの白花ヒルガオは戦前に観賞用に導入され、その後全国に広がった帰化植物の
    セイヨウヒルガオの可能性が高い思われました。

 


ミズオトギリ

2015-08-19 06:50:13 | Weblog

 ジュンサイ国内生産の7割を占める三種町には自然、人造の池沼が無数にありますが、それらの中で最大の角助沼の岸の各所には7月下旬からシロネが開花します。
 8月14日の昼食後の休憩時間にシロネの写真を撮影しようと出かけたところ、この場所にはミズオトギリも群生しているのに気付きました。
 ここには毎年出かけていたのにミズオトギリの存在に気付いていなかったのは、いつもは昼休など午後の早い時間に出かけることが多かったので花も付けていないこの地味な植物に関心を払うことは無かったためと分かりました。
 その後の観察では、茎頂と葉腋に数個ずつ付けた蕾の1~2個が午後3~4時に開花して、6時以降には閉じてしまうことが分かりました。
    

 


シロネ属の見分け方

2015-08-16 15:29:10 | Weblog

 私の生活圏の湿地,湖沼の岸、耕作放棄田などにはシソ科シロネ属の開花が見られます。
シロネ属には4種有って(ヒメサルダヒコを別種と数えて5種とすることもありますが)、よく似ているため区別するのがとても難しいことがあります。
 
 ●見分け方の要旨を表示します


 ●各種の全体像






  ●花
 
 

 ●葉



 ●根


高速自動車道の落下物

2015-08-12 08:44:13 | Weblog

 話題を一転して、昨日(8月11日)の朝に経験した高速自動車道でのトラブル
について書いてみます。
毎朝、通勤に通る秋田自動車道の下り線を100キロ前後のスピードで走行してい
たところ昭和男鹿半島インターを過ぎたあたりの路面中央に何やら赤い落下物のあ
るのに気付きました。
 一般道なら停車して取り除くか、落下物を避けて通り過ぎことが出来るのですが、
高速道でしかも後続車も迫ってくる状況ではそれも出来ないのです。
 ままよ、とこの落下物を踏み越えて行こうとしたのが大変な誤算で、この落下物が
車体の下に挟まってしまいそれを引きずる大きな音響とスピードの低下で走行出来
なくなりましたが片側一車線の高速道では停車することもできず、そこから100メー
トルほどのそのまま徐行して駐車可能の場所まで引きずって行き車の下を覗いてみ
たら大きなポリタンクが挟まっていることが分かりました。
 

 傘の柄で突いてみたが全く動かないためこのままで引き出すことは困難と分かり
ましたので、次なる手段を考える間、頻繁に通る車に注意を促がすために警告三角
板を取り出して(10年も前に購入したが初めて使用)立てているところに通りかか
った道路管理パトロール車がやってきました。
 
 この職員もポリタンクの取り外しを試みたが結局断念し、JAFに依頼するよ
う勧めてくれ、連絡事務所経由でJAFに救助要請をしてくれました。 そこに、
更に高速パトロールの車が対向車線を通り過ぎて行った思ったらすぐUターンし
て戻って来ました。
  

 凡そ20分ほどで要請したJAFの車も到着し、前輪をジャッキアップしてポ
リタンクを難なく取り出してくれて一件落着。
 

 高速自動車道での落下物による事故のニュースをしばしば耳にしますが、自身で
経験するのが初めてです。
 今回は空のポリタンクであったから大事故には至らなかったが、もしガソリンな
どの入った容器だったら引きずった摩擦熱で引火して爆発するような危険性もあっ
たと考え、慄然ととします。


オオナンバンギセル

2015-08-08 17:49:51 | Weblog

 8月8日(土)猛暑の中、男鹿半島寒風山にオオナンバンギセルの撮影に行ってきました。
 寒風山の姫ヶ岳~蛇越長根~大火口近辺にはオオナンバンギセルが生えることは周知のことですが、今回は蛇越長根に登り撮影することができました。

 
 
   開花は例年より早かったようで落花、涸縮した花も多く見られました。 
 

 

 地上に長い花茎を伸ばして大きな花を付けるこの植物の地中には数枚の鱗片状の葉を付けた短い茎部があり、下端は塊状に膨隆して樹枝状の数本の根を出す。この根がイネ科植物に絡まり付き栄養物を奪取しているとのことであるが確認出来なかった。