北朝鮮が9日に発射した2発の飛翔体はやはり「短距離弾道ミサイル」だった可能性が濃厚だ。
2発とも、日本海に落下したが、1発目のものが420キロで韓国軍や在韓米軍の基地を、2発目が270キロでソウルをそれぞれ射程におさめることから、韓国と在韓米軍に対する挑発とみることもできる。
韓国の専門家は、「北朝鮮は非核化をめぐる米朝交渉の再開に応じる意思は持っているものの、譲歩するつもりはなく、要求が通る目途がつくまでは今後もミサイルの発射を続ける可能性がある」と見ている。
また、4日に飛ばした20発の飛翔体も短距離ミサイルで、9日のものと合わせ、いずれもロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をもとに開発したものである可能性が高いと見ている。
「イスカンデル」は多様な飛行パターンを持ち、高度を低く保てるため、ミサイル迎撃システムでは対応できないものとされている。
このような、北朝鮮の挑発行為に対し、アメリカのトランプ大統領は、最初は「金正恩委員長を信頼しているので、ミサイル発射とは見ていない」と語ったが、2回目の発射については、さすがに不快感を露わにしたようだ。
安倍晋三首相は、1回目の発射の際には、「我が国の脅威にはならない」と考えられないような見解を示した。しかし、2回目については、安倍氏本人は何も語らず、岩屋毅防衛相が、「危険な行為」と発言した。
トランプ大統領も、安倍首相も、北朝鮮の金委員長に手玉に取られている。「関連:5月10日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます