イスラエルは、ハマスと、シズボラの最高指導者を殺害、ポケベルに爆弾を仕掛けて多数の市民を殺害するなどやりたい放題の暴挙を続けている。
これに対し、ハマスやシズボラの後ろ盾になっているイランは、「堪忍袋の緒が切れた」とばかりにイスラエルに対し多数のミサイルを撃ち込んだ。
イランのミサイル攻撃は、イスラエルの兵器倉庫などに限定し、戦争が拡大しないよう配慮したものとされているが、イスラエルはイランの石油貯蔵施設を標的にした反撃を行うと表明するなど中東地域は戦争が拡大する危険性が生じている。
構図としては、イスラエルを支えるアメリカと、イランの後ろ盾のロシアとなるが、共に核兵器を所有しており、絶対に本格的なぶつかり合いは避けなければならない。
危険極まりないのは、アメリカ大統領選挙を1か月後に控え、共和党のトランプ前大統領を勝たせたいイスラエルのネタニヤフ首相が、バイデン民主党政権の対応を批判させるような情勢を作り出し、米国内のユダヤ人に不満を抱かせる戦法を用いていると言われる。
現在、ハリス氏とトランプ氏は、五分五分の支持率で最後の戦いを展開しているが、国際紛争を自身の保身に使うようなネタニヤフ首相に、改めて憤怒を覚える。
イランは、大事にならないよう、イスラエルへの攻撃は今回切りで止めるようだが、イスラエルが倍返しとばかりイランの石油貯蔵施設などの攻撃を行えば、嫌が上でも大事に発展する恐れが生じる。「関連:8月27日」