総じて好印象語る。裁判員が会見

　全国初の裁判員裁判となった東京都足立区の路上殺人事件で、東京地裁での判決言い渡しを終えた裁判員経験者ら７人が、記者会見に臨み、「ほっとした」「いい経験になった」などと感想を語った。
　記者会見したのは、３８～６１歳の会社員やピアノ教師、栄養士ら裁判員経験者６人（男性２人、女性４人）と補充裁判員経験者の男性会社員で、３日間に及んだ審理については、「イラストなどを使っていて、分かりやすかった」などと語った。
　
　ただ、４日間の拘束はぎりぎりのようで、もっと凶悪事件で審理に手間取る裁判になると、かなり日程的に負担感が出てくることになりそうだ。
　判決も、市民感覚が色濃く出たのか、被告にとっては、従来の判決より１～２年長いものになったようだが、その点、素人判断が適切だったのか否か、評価は微妙だ。
　裁判員裁判については、かなり批判的な意見も多く、最初の裁判員裁判だったので、専門の裁判官も気を使った面もあり、先ずは、無難に終わったような感じだが、これから回を重ねるごとに、多くの問題点が出てくることが予想され、初回を捉えて成否を断定する分けにはいかない。「関連：８月６日」
「写真：全国初の裁判員裁判を終え、記者会見する裁判員経験者ら（6日午後、東京地裁＝代表撮影）（時事通信社）」