正さん日記

世の中思いにつれて

リニア新幹線、イージス・アショアは綿密な計画を施したか

2020-06-30 11:15:13 | 旅行写真

 26日、リニア新幹線が通る南アルプストンネル(全長25K、内静岡工区8・9K)発掘について、認可権限を持つ川勝平太静岡県知事と、JR東海の金子慎社長との初の会談が行われたが、結論としては「会ったことが1つの前進」で、発掘作業については一歩も前に進まなかった。

 静岡県側は、トンネル発掘により大井川に流れる水脈が途絶え、周辺60万人の生活、産業に直結する死活問題だと訴えているのに対し、JR東海側は2027年の開業に間に合わないという一点張りの主張だったようだ。

 川勝知事は、リニアは国策だと言うが、大井川の保全も国策だと一歩も譲らない。県民60万人を守る知事として当然の主張だろう。

 開業まであと7年だと言うのに、今頃になっても根本的なトンネル工事で計画がストップ状態になっているのは、突き詰めて言えば初期段階での計画の杜撰さが原因になっている。

 

 杜撰な計画といえば、先に河野太郎防衛相が「プロセスの停止」を表明した地上ミサイル迎撃装置イージス・アショア」についても同じことが言える。

 「イージス・アショア」は所謂首相案件で、安倍晋三首相がトランプ米大統領から直々の要請を受けて導入することになったと言われている。

 陸上自衛隊新屋(あらや)演習場が東日本で唯一の適地だとした防衛省の報告書のデータに、複数の誤りが見つかった。

 防衛省は地元の要望を受け、他に候補地がないか、青森、秋田、山形3県の国有地計19カ所を調べた。

 いずれも配備に適さないと結論づけたが、このうち9カ所を不適とした理由が、弾道ミサイルを探知・追尾するレーダーを遮る山が周囲にあるというものだった。

 ところが、山頂を見上げた角度にあたる「仰角」が、いずれも実際より大きく記載されていた。秋田県男鹿市の国有地の場合、西に位置する山に対する仰角は15度とされていたが、実際は4度しかなかった。

 つまり、配備先について、新屋演習場ありきを意図し、他については適さないことを立証するためウソの調査結果を報告していた。

 結果的には、東の新屋演習場とともに、西の配備予定地だった山口県岩国基地についても、今回の導入プロセス停止を受けて白紙撤回された。

 イージス・アショアについては、元々、北朝鮮の新型ミサイルを迎撃できる能力があるのか。本当は、アメリカを守るための配置ではないのかといった疑念があった、

 政府は、1基1260億円の本体費用や教育訓練費、維持管理費を含め4504億円を見積もっていた。

 うち1787億円は契約済みで、イージス・システム情報の取得費など125億円は既に米国に支払いを終えている。

 杜撰な計画によって、日本は莫大な損失を被る可能性が高い。「関連:6月27日」「関連:6月28日

 

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