正さん日記

世の中思いにつれて

米英仏、シリア政府の化学兵器関連施設をミサイルなどで攻撃

2018-04-15 14:37:06 | 世界

 米英仏3カ国は、シリア時間14日未明、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、首都ダマスカス近郊などの化学兵器関連とされる施設3カ所を攻撃した。

 艦船からの巡航ミサイル東グータ地区「トマホーク」やB1爆撃機などを用いた作戦は、開始から1時間余で終了した。アサド政権による化学兵器使用を理由にした武力行使は、昨年4月に次いで2回目。撃ち込まれたミサイルは105発に達した。

 国際機関がいまだ化学兵器使用を認定していない中、米英仏が独自の情報に基づいて武力行使に踏み切ったことになる。

 さらに、アサド政権の後ろ盾であるロシアの警告を無視して攻撃を実施したことで、米ロ関係がさらに緊張するのは必至だ。

 シリアをめぐっては、アサド政権が7日、反体制派が抵抗を続けるダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマを空爆。民間団体などによれば女性や子供を含む40人以上が化学兵器によるとみられる症状で窒息死した。   

 しかし、アサド政権やロシアは化学兵器使用情報は「でっち上げだ」と主張していた。

 米軍は昨年4月にも、アサド政権が猛毒神経ガスのサリンを使用したとして、化学兵器を保管していたとされるホムス県の空軍基地を攻撃。巡航ミサイル59発を撃ち込み、航空機や弾薬庫などを破壊した。 

 しかし、この1回だけの攻撃で、シリアが化学兵器の使用を止める保証はなにもない。しかも、シリア政府は、反政府軍が維持していた東グータ地区を制圧したと発表した。

 今後、ロシアがどう出るか注目されるが、常識的に考えれば、米欧とロシアの交戦はないような気がする。

 化学兵器の使用により、最も悲惨なのが、子供が何十人も犠牲になったことだ。ただ。義憤に駆られてアメリカ第一主義のトランプ大統領が、シリア政府を攻撃したことは理解できないことはないが、武力行使が事態を正常化するとなると、経験則から考えても困難性がある。

 シリアのアサド大統領は、かつて、イラクに君臨したフセイン大統領に比べて見ても、その罪は格段に重い。

 アサド大統領の後ろ盾になっているロシアのプーチン大統領が、アサド氏を檜舞台から引き下ろさない限り、シリアに安寧は望めない。「関連:2017年12月27日

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