今日、ロンドン五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンが、大阪・長居陸上競技場を発着点に行われ、天満屋の新鋭重友梨佐(24)が2時間23分23秒で初優勝を果たした。重友は昨年4月のロンドンに続き2度目のマラソンで好記録で優勝、ロンドン五輪候補に名乗りを上げた。
レースは中盤20キロ付近で重友、福士加代子(29・ワコール)が先頭に立ち、26キロ半ばで重友が加速、これに福士はつけず、重友は、後半若干ペースは落ちたが、そのまま独走しテープを切った。
優勝候補の筆頭と目された福士は、中盤まで飛び出さず、慎重な走りを見せ、後半に力をためていたと思ったが、意外に体力を消耗しており、中盤から後半に掛けてまたも失速、ずるずる後退した。福士は大阪女子で2度連続失敗、若しかしたらマラソンに向かないのではないかと思わせた。
中盤、トップ集団から後退した野尻あずさ(29・第一生命)は後半に掛けて粘りを見せ、競技場でウクライナのタチアナ・ガメラシュミルコ(28)に抜かれたが、2時間24分57秒の自己最高タイムで3位に入った。
女子マラソンのロンドン五輪候補3名の選考は、昨年11月の横浜国際女子で、26分台で優勝した木崎良子(ダイハツ)、世界陸上で、29分台で5位の赤羽有紀子(ホクレン)そして今日優勝した重友、さらに3月に行われる名古屋ウイメンズマラソンの結果を見て決めることになるが、今日の重友の走りと記録を見れば、ほぼ当確と言っていいだろう。(写真:優勝した重友梨佐・毎日)「関連:2011年11月20日」