正さん日記

世の中思いにつれて

子供は社会の宝

2009-05-05 04:57:51 | 社会
 今日5月5日は子供の日、昔流では端午の節句である。節句祝いに五月人形を贈ったり、柏餅を食べる習慣も前よりは減っているようだ。そう言えば、昔は男児がいる家々に勢いよく翻るがえっていた大きな鯉のぼりも、最近はめっきり少なくなっている。
 住宅事情の関係もあるからとは思うが、マンションのベランダに小さな鯉のぼりが慎ましく泳いでいる姿を見て、時代の変化を感じる。その代り、川を跨いで沢山の鯉のぼりが威勢よく泳いでいる姿も見られ、地域で子供を慈しむ情景に心が和む。
 
 反面、最近の児童虐待の多さには愕然とする。しかも実の父母が幼児を虐待している事件が引きも切らない。
 取り分け、幼児が最も寄り添いたい母親が、実子を虐待の上死亡させ、あげくの果てに山中などに死体を遺棄する事件は痛ましい限りだ。しかも、再婚の夫と共謀して実子を虐待の上、死亡させて遺棄するという最近の事件にはおぞましささえ感じる。正に獣にも劣る人間が多くなっている現状はゆるがせにできない。
 
 総務省は4日、14歳までの子供の数の推計数(今年4月1日時点)を発表した。それによると子供の数は前年より11万人も少ない1714万人(男子878万人、女子835万人)で連続28年連続の減少になっている。
 全人口に占める子供の比率も35年連続で下がって13.4%となり、人口3000万人の国の中で最も低状態だ。14歳以下の比率は、1950年には35.4%だったというから実に22%も下がったことになる。
 逆に50年当時の65歳以上の比率が4.9%に対し、今回調査で22.5%というから実に4倍を超している。正に少子高齢化の実態があからさまに浮き出ている。
 
 地域で、祭りのための人集めをやっても、子供が少なく、高齢者が多いため、人員を揃え上で役員は苦労している。この分で行くと、近い将来には祭りの実施も難しくなりかねない。正に子供は金の卵になっている。
 少子化の原因はさまざま上げられるが、煎じつめて言えば、先々を展望し戦略化することをしない政治の貧困性がもたらしているのではなかろうか。
 子供の虐待1つとっても、それを単に社会の病理では片付けられない、もっと奥深いものが起因していると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする