5月21日、厚労省が発表した「2008年国民生活基礎調査(概況)」によると、2007年の世帯当たり平均所得は5,562,000円となり、平成になった1989年以降の19年間で最低だった。
世帯当たりの所得は1994年の6,642,000円をピークに15年間ほぼ一貫して下がり、07年度は88年並みの水準に戻った。
厚労省は「働き手が稼ぐ額の減少や、収入の少ない高齢者世帯の増加が背景にある」と言っているが、それだけではなく「大幅な賃金増が見込めない非正規労働者」が若者を中心に増えるなど、雇用環境の変化が所得減少に影響していることは間違いない。
この中で、「生活が苦しい」と言っている世帯は、過去最高だった97年調査と同じ57.2%で11年連続5割超となった。所得が平均を下回った世帯の割合は60.9%で過去最高だった前年より0.3%減ったが4年連続で6割超、多くの世帯の実感に近いとされる中央値は448万円で、所得400万円未満の層が44.3%を占めている。
世帯別では、65歳以上の高齢者世帯と18歳未満の未婚者の平均所得は2,989,000円で04年以来300万円を割り込んだ。子供(18歳未満)のいる世帯は6,914,000円で1990年以来700万円割れとなっている
この数値こそ、今の日本の消費停滞、デフレ持続要因となっていることを明確に示している。「関連:2008年12月26日」
世帯当たりの所得は1994年の6,642,000円をピークに15年間ほぼ一貫して下がり、07年度は88年並みの水準に戻った。
厚労省は「働き手が稼ぐ額の減少や、収入の少ない高齢者世帯の増加が背景にある」と言っているが、それだけではなく「大幅な賃金増が見込めない非正規労働者」が若者を中心に増えるなど、雇用環境の変化が所得減少に影響していることは間違いない。
この中で、「生活が苦しい」と言っている世帯は、過去最高だった97年調査と同じ57.2%で11年連続5割超となった。所得が平均を下回った世帯の割合は60.9%で過去最高だった前年より0.3%減ったが4年連続で6割超、多くの世帯の実感に近いとされる中央値は448万円で、所得400万円未満の層が44.3%を占めている。
世帯別では、65歳以上の高齢者世帯と18歳未満の未婚者の平均所得は2,989,000円で04年以来300万円を割り込んだ。子供(18歳未満)のいる世帯は6,914,000円で1990年以来700万円割れとなっている
この数値こそ、今の日本の消費停滞、デフレ持続要因となっていることを明確に示している。「関連:2008年12月26日」