「体内減塩化」流れ加速 売れる専用調味料、フェアも
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、平成21年の1人当たりの食塩摂取量は1日10・7グラム。高血圧管理のためには1日6グラム未満が望ましいとされ、現在は目標値の約2倍を摂取していることになる。ただ、しょうゆやみそなど食塩を含む調味料を使う料理が多い日本で、これ以上の減塩は難しいという声は多い。
日本高血圧協会理事長でもある荒川代表は「減塩食はおいしくないと思っている人が多いが、食事の食塩量を5%減らしても気づく人はいない。毎日少しずつ減らしていくことで、減塩は可能だ」と指摘する。
最近は調味料で減塩をうたう商品も増えている。従来と同じ量を使いながら減塩できるのは大きなメリットだ。調味料メーカー「ヤマキ」(愛媛県伊予市)は、2年前から従来品より塩分を50%カットした「減塩だしつゆ」を製造・販売。家庭用事業部係長の栗原伸治さんは「だしの量を20%アップし、減塩でもおいしく感じられるはず。店頭価格が従来品より約100円高く爆発的に売れるわけではないが、売り上げは順調に伸びている」と話す。
また、飲食店情報を集めたウエブサイト「ぐるなび」(東京都千代田区)は、3月から都内飲食店を対象に「減塩メニューの食べられるお店フェア」を開催する。外食で塩分を調整するのは難しいだけに、減塩したい人にとってはうれしい取り組みだ。
ただ、減塩食品や減塩メニューは減塩に関心のある人には役立つが、そうでない人の減塩にはつながらない。減塩運動に成功した英国では、食品業界が主体的に減塩を実施。パンやハム、ポテトチップスなど加工食品のほとんどが以前より20~30%減塩されたものになっており、消費者は気づかないうちに減塩できる仕組みができている。
英国の減塩運動を主導したロンドン医科歯科大のグレアム・マクレガー教授(循環器学)は「食品全体の減塩を実現するには業界全体で取り組む必要がある。英国でも最初は難しかったが、減塩の必要性を社会全体が認識するようになり、実現した。食塩の過剰摂取は喫煙同様の健康リスクであることを理解することが大切だ」と話している。
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1.昔から日本の食は塩分土地過ぎだと言われていましたが、塩、油脂、砂糖はうまさの三要素。どれも減らさなければならないものですが、減らせませんねー。
2.塩の代わりに酢を使うという方法もあるようですが、料理をする人が奥さんですから、旨く行かないようです。
3.高血圧で脳卒中で寝込んだりしたら大変です。やっぱり減塩をすべきでしょうね。
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