老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

遭難機の捜索

2011-01-04 14:35:00 | インポート
ニュースによれば、3日夕方、2人が乗った小型飛行機が、熊本空港を離陸した直後に消息を絶って、警察や自衛隊が4日朝から本格的な捜索を始めているが、天候が悪く捜索は難航している、ということです。
午前7時40分ごろ、航空自衛隊のジェット機が、機体が強い衝撃を受けた際に発信される救命無線を感知したそうですが、正午を過ぎても機体は見つかっていないようです。

御巣鷹山の日航機遭難事故のときにも感じたことですが、あの時は、夜中に遭難現場の位置が確認されても、夜が明けるまで捜索は行われなかった、と記憶しています。暗い山奥での事故だとしても、なぜ直ぐに救助を行わないのか、まだるっこく思いましたが、生存者はいないだろうという判断で二次災害を懸念したのでしょうか。しかし、実際には生存者がいたのですから、できれば遭難現場が確認された時点で、直ぐに救助活動を行ってほしかったと思うのです。
それも、地上から救助に向かうと同時に、空から救助隊員が現場に降りるということはできなかったのでしょうか。これが遠い外国の山奥での事故だ、というのならともかく、国内の、それも関東地方の山中での出来事だったのですから。

今回も、救命無線が確認されたのですから、直ちに現場を確認して、地上から捜索に向かうと同時に、空からの救助ができないものなのか、と思いました。

これだけ電子機器が発達した現在においても、なおかつ、そうした迅速な行動がとれないというのは、ちょっと解せないことです。私の願いは、現段階における科学技術に対する、過剰すぎる期待なのでしょうか。


(付記) 5日付けの新聞によれば、この小型機は4日午後、熊本県大津町の矢護山の山中で大破した状態で発見され、乗っていた2人は残念ながら遺体で見つかったそうです。
 


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