老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

母親と娘と魚と

2014-05-28 10:41:00 | インポート
母親が娘に向かって言った、「魚の大切な命をいただくのです。骨についているお肉の一片たりとも、粗末に扱ってはいけませんよ」
娘が答えて言った、「はい、お母様。尊い命をいただくことに感謝しながら、しっかりこのお魚をいただきます」
娘は、骨だけを残して綺麗に魚を平らげた。
そのことを後で知った魚の子どもが言った、「ああ、なさけない。親が骨までしゃぶられた」



NHKラジオから学ぶこと

2014-05-24 17:29:00 | インポート
NHKについて、2回ほど苦情を述べ立てたので、ここでNHKラジオから普段学んでいることを書いて置こう。

月曜日から金曜日までの、毎朝6時43分ごろから55分ごろまでは、「ビジネス展望」がある。ここではそれぞれの道の専門家による、政治・経済、時事問題等についての解説があって参考になる。

続いて、7時台になると、7時のニュースのあと、7時26分ごろから「ニュースアップ」があり、NHK解説委員による時事問題についての解説がある。そのあと、7時32分ごろから36分ごろまで、国際部記者による「ワールドリポート」がある。

以前は、8時の定時ニュースの後に、8時5分ごろから「時の話題」があったが、残念ながらこれは最近なくなってしまった。

毎週土曜日の朝、第二放送で、6時から7時まで「文化講演会」がある。これは、日曜日の夜9時から10時まで放送されているものの再放送であるが、日曜の夜9時からは総合テレビでNHKスペシャルが放送されるので、その時間にラジオを聞く人は少ないであろう。それで、土曜日の朝に聞くとよい、と思う。
この「文化講演会」では、毎回興味深く、為になる話が聞けて、たいへん勉強になる。

土曜日の朝、第一放送の8時5分からは「ラジオ文芸館」があり、NHKアナウンサーによる朗読で短編作品を聞くことができる。これは時々聞くだけであるが、聞くといつも、なかなかいいなあ、と思うことが多い。

日曜日の朝には、6時40分から50分までは、「著者に聞きたい本のツボ」があり、話題の本の著者に直接話を聞く形で本を紹介していて、これも面白く、参考になる。
7時40分から52分ごろにかけては、「日曜訪問」があり、8時5分からは皆川達夫さんによる「音楽の泉」もある。

そのほか日曜の朝には、第二放送の午前6時から45分まで「古典講読」(土曜午後5時~45分の再放送)があり、引き続いて6時45分から7時25分まで「こころをよむ」がある。これにはそれぞれテキストが発売されていて、やや本格的な学習という感じの番組である。興味のあるものについてはテキストも買って随分聞いたが、最近は億劫になってとんとご無沙汰してしまっている。

再び第一放送に戻って、「ラジオ深夜便」の4時台の「明日へのことば」も参考になる話が多いが、うっかりすると睡眠不足になるので、これはたまにしか聞かない。

というわけで、NHKラジオは結構聞いているが、なにしろラジオは寝床で寝ながら聞くことができるのでたいへん便利である。しかも、イヤホンを使えば周りの人の迷惑にもならない。ラジカセを使えば、ここはという内容は、直ぐ録音することもできる。ただ、寝ながら聞いていると、うっかりすると途中で眠ってしまい、肝心の部分を聞き洩らしてあとで悔やむことも多い。

以上、NHKラジオから学ぶことについて、思いつくままに書いてみた。



NHKへの苦言(総合テレビ『今夜も生で何とか』という番組に)

2014-05-05 15:30:15 | インポート
NHKに苦言を呈したついでに、もう一つ付け加えて言っておこうと思うことがある。
土曜日の深夜0時5分からだから、正確には日曜日の早朝ということになろうか、『今夜も生で何とか』という番組がある。しばらく前に二、三度見て、あとは見ていないが、たまたま先週見かけたから、番組はまだやっていることが分かった。

ホームページの番組紹介のコメントによると、或る歌手が「ラジオのディスクジョッキースタイルで送る生放送トーク番組」だそうだ。「豊富な知識と経験、幅広いネットワークを使って、視聴者から寄せられた質問や悩みにこたえていきます」とある。

それはいいのだが、番組の画面の背景に掲げられているボードに、毎回スケッチ風の画が描いてあって、そこに小さく「受信料お願いします」と手書きで書いてある。してみると、自分はNHKの番組は一切見ないからと言って、受信料を払わない人が、まだいるのであろう。
ところで、その手書きの文字であるが、受信料の「料」の字が間違っている。右の斗(と・とます)は、初めの点(、)の次は、やや左下に点を打つのが正しいのであるが、背景のボードには、カタカナの「ツ」の初めの二画のように、よこに並べて書いてあるのである。

これが気になったので、葉書を出して、直したらいいだろう、と書き送ったのであった。しかし、その後見てみても、一向に改まっていなかった。それは、もう随分前のことだ。
先週、久しぶりにたまたま見かけることがあって、番組の初めに注意して見てみたが、やはりボードには相変わらず「受信料お願いします」とあって、「料」が同じく誤った字で書いてあった。
それを確かめてすぐにテレビを消して寝てしまった。

人から注意されて自分の誤りに気づいたら、素直に改めるのが正しい態度である。それをかたくなに間違いを続けるとは、どいうことか。私は、それはその歌手が書いたにちがいないと勝手に判断して、その歌手がきらいになってしまった。

このようにして生きていたら、世の中を狭くしてしまうではないか、とも思うが、修養のできていない愚鈍なわが身、しかたがないと諦めるしかないであろう。