ニュースが、全国の里山などに生息する鳥類のうちスズメなど16種の個体数が絶滅危惧種の基準に相当するペースで急速に減少していることが環境省と日本自然保護協会の調査で分かった、と報じていました。
環境庁のホームページを開いて見てみると、調査によると、里山や森林、草原ではスズメ・ヒバリ、内陸湿地や沿岸域ではシギ・チドリ類、小島嶼ではカモメ類など、身近に見られる生き物たちの減少が見られたとあります。
言われてみると、以前はうるさいほど庭に来ていたスズメが、確かに最近姿を見せていません。言われなければ気がつかないものだと驚きました。自分はそれだけ自然に関心を持たずに毎日生活していたのですから。
スズメなどが減少した原因については、環境庁のホームページに、気温の上昇が里地里山の生態系と生物多様性に影響していることが考えられ、更に、里地里山の管理放棄が進んでいることが大きいと書かれています。その他、近年の住宅が昔のような軒下に隙間のある建物でなくなっていることや餌の虫がいなくなってしまったことで、子育てができなくなっていることが考えられる、とネット上には出ています。
ハエがいなくなって随分経つし、蚊も少なくなりました。私たちの生活は随分暮らしやすくなりました。私たち人間が自分たちの生活を便利にするためにしていることが野生の動物たちに大きな影響を与えているということは、分かっているつもりですが、実際に身近なスズメがいなくなってしまうとしたら、これは自然界に大変なことが起こっていると考えるべきなのかもしれません。
人間も自然界に生きる動物の一種であるとしたら、他の動物や生物たちとどう調和して生きるのが正しいのか、これはなかなか難しい問題です。