老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

インタビューを受けてお礼を言われたときの返事

2021-09-24 10:21:42 | インポート
インタビューを受けてお礼を言われたときにどういう返事をするかについては、前に書いたことがあるが、昔の日本人は普通、「ありがとうございました」と言われて、「失礼しました」と返していたように思う。
それに対して、
インタビューを受けてそれに答えただけなので別に失礼はしていないではないか、という考え方もあって、最近は西洋での「Thank You!」に対して「Thank You!」と返すやり方に倣ったせいか、「ありがとうございました」と言われて、「ありがとうございました」と返す人が殆んどになってしまった。
重い荷物を運んでいるお年寄りがいたので、その人のお手伝いをして、その人から「
ありがとうございました」と言われた場合、まさか「ありがとうございました」と返す人はいないだろうから、その場合は「いいえ、どういたしまして」といった返答になるかと思われる。

この両者の違いは、どこにあるのだろうか。
インタビューをした人は、相手にインタビューに答えてもらったのであり、手伝ってもらったお年寄りは、重い荷物運びを手伝ってもらったのだから、どちらも相手から恩恵を受けたという点では同一であると思われるのに、一方は「ありがとうございました」と返し、一方は「どういたしまして」と返している。

今朝(2021年9月24日朝)、NHKラジオを聞いていたら、7時台の『三宅民夫のマイあさ』の「深よみ」で、「アメリカが警戒する中国とイスラエルの関係」ということで、放送大学名誉教授の高橋和夫氏がインタビューを受けていた。
インタビューの初めに、三宅アナウンサーが「国際政治学者の高橋和夫さん、おはようございます!」と呼びかけたのに対して、高橋氏は「三宅さん、おはようございます!」と答えていた。そして、インタビューの終わりに、三宅アナから高橋和夫さん、ありがとうございました」と言われた高橋氏は、「失礼しました」と答えていた。

久しぶりに昔の日本的な応対を聞いて、以前この問題について記事を書いたことがあるので、また書いてみたくなって書いたという次第である。
さて、もし自分が誰かから
インタビューを受けることがるとして、「ありがとうございました」と言われたとき何と返せばいいのか、まだ迷っている。





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