老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

平川唯一先生の英語会話

2009-08-10 16:08:00 | インポート
戦後間もなく、NHKラジオで、英語会話が始まった。私が聞いたのは、

    Come, come, everybody.
    How do you do, and how are you?  
    Won't you have some candy,  
    One and two and three, four, five?  
    Let's all sing a happy song,  
    Sing tra-la la la la.

という、中山晋平作曲の「証城寺の狸囃子」のメロディーの替え歌では
じまる、 平川唯一先生の、あの講座だった。

今でも覚えているのは、次のような、スミ子とおじいさんの会話だ。

    G: Put your clogs on, Sumiko, and come out here!
    S: What is it, Grandpa?
    G: Look at the sky over there!
    S: Oh, it's a rainbow, isn't it, Grandpa?
    G: Yes, that's the bridge to heaven.
    S: Really, Grandpa?

手元に当時のテキストがないので、会話に記憶違いがあるかも知れない。 
このあと、二人の会話がどう続くのかも、今はもう覚えていない。

たぶん、新制中学の2年か3年の時だったと思うが、地元の教会の牧師さ
んをしていた英語担当のS先生が、夏休みだったかに、僕らに平川先生の
ラジオ英語会話を紹介してくださったのだ。

それからしばらくは、毎月テキストを買って、1日15分のラジオ英語会話を
聞いた。しかし、覚えているのは、上にあげた スミ子とおじいさんの会話
の初めの部分だけである。もしかしたら、これが最初に聞いた会話だった
のかという気もするが、はっきりしない。
 
“clogs” というのは、下駄のことで、おじいさんが、「スミ子、下駄をはいて、
こっちへきてごらん」と言っているのである。

懐かしい、ラジオ英語会話の思い出である。