老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

総理の人柄

2020-05-26 14:15:28 | インポート
2020年5月(15日~17日)に行われたNHK世論調査によれば、内閣の支持率が先月の調査より2ポイント下がって37%だったのに対して、不支持率が7ポイント上がって45%だったという。「支持しない」が「支持する」を上回ったのは、おととし(2018年)6月の調査以来だそうである。
気になるのは、その「支持しない」の理由である。内閣を支持しない理由として挙げられているのは、「政策に期待が持てないから」の26%に対して、「人柄が信頼できないから」が36%となっている。
「政策に期待が持てないから」内閣を支持しない、というのなら話はわかるが、「人柄が信頼できないから」支持しない、というのが支持しない最大の理由だというのは、穏やかでない。
あれほど世界を飛び回って外交に努力している(と思われる)安倍総理が、成果をあげているかどうかは兎も角として、よくやっている、と高く評価されてもいいと思われるのに、なぜ内閣の支持率が下がってしまうのか。しかも、その理由が「人柄が信頼できないから」というのである。そこには、森友学園の国有地払い下げ問題や加計学園獣医学部新設問題、桜を見る会などが関係していることは間違いない。
特に加計学園の獣医学部新設問題では、安倍総理が「腹心の友」だという加計学園の加計孝太郎理事長とたびたび会食したりゴルフをしたりしながら、加計学園獣医学部新設を認可する当日まで、加計理事長が獣医学部を新設したいという希望を持っているということを知らなかった、と言ったのは、納得しがたい。
「腹心の友」なら、直接本人から獣医学部を新設したいと思っているということを聞かなくても、彼がそういう希望を持っているということは、わかるはずである。だから、総理は「全く知らなかった」と言うのではなく、「知ってはいたが、直接本人から聞いたことはないし、ましてや頼まれたことは一切ない」と言うべきであったのだ。
人格的に全く欠点のない政治家というのは考えにくいとしても、その欠点が「信用」に関わるものであるのは、誠に残念である。それが別のことであってほしかった、と思わずにはいられない。






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